【東京モーターショー 2019】RAV4のカットモデルが見られる！　ジェイテクトブース詳報

西3ホール（W3404）にあるジェイテクトブース

　10月23日、東京ビッグサイト（東京都江東区有明）で「第46回東京モーターショー2019」が開幕した。10月25日はプレビューデー、10月25日～11月4日が一般公開日となる。

　ジェイテクトは「Touch the Tech！ ～触って欲しい、技術の未来に～」をテーマに、西3ホール（W3403）にブースを出展している。目玉となっているのは、トヨタ自動車の新型「RAV4」のカットモデルだ。

RAV4のカットモデル。パワーステアリングやハブユニットなど、さまざまなところでジェイテクトのテクノロジーが使われている

　RAV4は「G“Z package”」および「Adventure」モデルにおいて、操縦安定性と燃費向上を両立する新たな4WDシステムであるダイナミックトルクベクタリングAWDを採用している。ジェイテクトブースに展示されたRAV4のカットモデルでは、このAWDシステムに組み込まれている、電動アクチュエーターや電子制御4WDシステムを見ることができる。またラックパラレルタイプ電動パワーステアリングやハブユニット、等速ジョイントなども見ることができる。

エンジン部分では、オルタネータ用軸受や深溝玉軸受、スラスト針状ころ軸受などでジェイテクトの部品が採用されている

ジェイテクトのディスコネクト用電磁クラッチやトルクベクタリング用ITCCなどが使われている、RAV4のダイナミックトルクベクタリングAWD

　また2017年の東京モーターショーで展示されていた、同車のコンセプトカー（燃料電池自動車）である「FCV2」を用いたドライビングシミュレーターも展示されている。ステアバイワイヤやインホイールモーターの協調技術のほか、自動運転を見越したハンドル格納機能も組み込まれている。

ジェイテクトがステアリング操舵機構や制御、豊田合成がステアバイワイヤ対応のステアリングホイールなどを担当したFCV 2（Future Concept Vehicle 2）

　このほかジェイテクトでは、ステアバイワイヤのモデルやバス・トラック用のADAS対応ステアリングシステム、左右独立型ステアバイワイヤなどを展示している。

ジェイテクトが開発したステアバイワイヤシステム

バス・トラック用のADAS対応ステアリングシステム。油圧パワーステアリングとEPS技術を組み合わせることで、バスやトラックなどの自動運転に対応している

左右独立型ステアバイワイヤ。車速など状況に応じた制御が可能になるほか、スペース効率の面でもステアバイワイヤにはメリットがある

　また、ジェイテクトは子ども向け職業体験施設「キッザニア」とコラボレーションした「Out of KidZania」にもブースを出展している（青海展示棟 Aホール KZ09）。こちらではスケルトンモデルでの自動車の安心・安全を守る部品の役割が学べるほか、差動装置（トルセン）の組み立て体験ができる。

Out of KidZania内にあるジェイテクトのブース

水素タンクシステムやインホイール・モーター、ステアバイワイヤなどが組み込まれたコンセプトカー

ジェイテクトの部品がどのような場所で使われているのかが分かるスケルトンモデル