イベントレポート 東京オートサロン 2023

HKS、新型フェアレディZのチューニングカー「RZ450 コンセプト」初公開

2023年1月13日 公開

HKSが東京オートサロンで公開した新型フェアレディZのチューニングカー「RZ450 コンセプト」

新型フェアレディZの1stチューニングステップを提案

 エッチ・ケー・エスは幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)で1月15日まで開催されている「東京オートサロン2023」に、“HKSブース”と“HKS 50th ミュージアムブース”の2ブース構成で出展。最新のチューニングパーツを装着したデモカーを始め、パーツ単品や過去に輝かしい実績を残したマシンなどを並べている。ブースの位置は西ホール1。

ブーストアップ仕様の新型フェアレディZ「RZ450 コンセプト」

 一番の目玉は日産自動車の新型「フェアレディZ」で、今回オートサロンに向けてエアロパーツやサスペンション、マフラーなどを開発。スポーティでスタイリッシュなデザインに仕上げた。エンジン本体はノーマルのままで、パワーエディターで過給圧を上げたブーストアップ仕様で、ブローオフバルブも装着してサウンドも楽しめるメニューを組んでいる。また、ブリッドとのコラボモデルとなるHKSロゴ入りセミバケットシートを装着。

ストリートでのカッコよさを追求したフォルムを実現した
カーボン製のカバー類やカーボンブレースは開発中のもの
ツインターボなのでブローオフバルブは左右に1個ずつ装着
ブースト圧をコントロールするためのパワーエディター
サスペンションはハイパーマックスS(展示品はプロトタイプ)
大きく張り出したリップ形状を採用。カナードも装着する
フロントフェンダーにはレーシングテイストを盛り込んでいる
フロントリップとカラーを揃えたサイドステップ
リアは貼り付けタイプのオーバーフェンダーを装着
ホイールはYOKOHAMAのADVAN Racing GT BEYOND
装着タイヤは横浜ゴムのアドバン ネオバAD09(サイズは285/35R19)
小ぶりなテールスポイラーも装着

世界で限定3台のみパッケージ販売するというGR86 TYPE-R

 HKSがパーツ開発のためにサーキットを走らせていた「ドライビングパフォーマーGR86 TYPE-R」。「GT2スーパーチャージャー」と「BODY KIT TYPE-R」をはじめ、唯一無二のパッケージとなっているが、今回創業50周年記念として世界限定3台で、まったく同じメニューの車両を製作してくれるという。価格は車両価格は別で350万円(工賃込み)。

エンジンはスーパーチャージャー仕様
サスペンションのアッパーは特別色を採用している

レーシーさをまとったストリート仕様のGR86 TYPE-S

 GR86が持つFRらしい軽快感と、NAらしい気持ちよさをより高めたパッケージに仕立てたという「ドライビングパフォーマー GR86 TYPE-S」。街乗りから休日のスポーツドライビングまでカバーしつつ、レーシーさをも身に纏ったチューニングメニューとなっている。

エンジンはNAのまま。COLD AIR INTAKE KITは、あえて半透明にして内部のエアクリーナーが見えるようにしたという

見た目は可愛くても走りはピカイチのアバルト「595」

 HKSの欧州車チューニングブランド「VIITS」では、アバルト595をさらにパワフルに仕立てるパッケージを提案。現状はブーストコントローラー、サスペンション、マフラーをラインアップしているが、高効率なインタークーラーやタービン交換によるさらなるパワーアップメニューを開発したという。

アバルト595
タービンキットを装着したエンジンを展示

創業50周年を迎えた総合チューニングパーツメーカーHKS

式典であいさつする株式会社エッチ・ケー・エス 代表取締役社長 水口大輔氏

 創立50周念を迎えたHKSは、東京オートサロンの会期に合わせて13日に祝賀会を開催。日本国内のみならず海外のチューナーも招待して、盛大なパーティーが行なわれた。代表取締役社長である水口大輔氏は開発部門の出身で、「先代の長谷川社長が亡くなったあと、多くの人に応援の声をかけられ社長に就任し、奮起した」と振り返る。

 また、総合チューニングパーツメーカーとしてだけでなく、商業トラック向けの交換型バッテリやバイオ燃料、車室内見守りアイテム(おきざり防止)、SDGsへの取り組みなど、チューニングパーツだけでなく、さまざまな分野に挑戦していることを紹介した。

HKSとの関係は49年以上と誰よりもHKSを知っているKansaiサービスの向井敏之代表より祝辞が送られた
日産自動車 商品企画本部 ブランド・アンバサダー 田村宏志氏は、自動車メーカー兼チューニングフリークとしてお祝いに駆けつけた
オートバックスセブン 執行役員 山添龍太郎氏は、スーパーオートバックスが立ち上がったときからHKSとの関係が生まれたと関係性を紹介した

 オートサロン会場では「HKS 50th ミュージアムブース」と題して、さまざまな車両を展示しているので、ぜひ足を運んでみてほしい。

編集部:塩谷公邦