イベントレポート 東京オートサロン 2023
ブリッツ、日産「アリア」のカスタマイズ仕様や「GRカローラ」のタイムアタック仕様など展示
2023年1月14日 16:26
- 2023年1月13日~15日 開催
総合チューニングパーツメーカーのブリッツは、幕張メッセで1月13日~15日に開催されている東京オートサロン2023に出展し、最新のチューニングパーツやデモカーを展示している。
ブリッツの歴史は古く、当初はエンジン内部のパーツやターボ関連パーツなどハード指向のアイテムや電子パーツを中心に取り扱っていた。加えて、クルマの進化とカスタマイズのニーズの変化を敏感に読み取ることで、ブリッツらしい力強さや高性能、高品質という面を保ったまま、時代に沿ったアイテム展開を進めている。
ブースのコンセプトは従来のブリッツの踏襲だけにとどまらず、新しいスポーツカスタマイズの提案。そのために展示しているのが日産自動車の「アリア」とトヨタ自動車の新型「クラウン」で、いままでの内燃機車に加えて、EV(電気自動車)についても、スポーツ度の向上やカスタマイズを希望するユーザーの声に応えるべく選んだ車種という。
なお、EVのカスタマイズについては、アメリカのテスラの車両をベースするショップやメーカーが多いが、ブリッツは日本の総合チューニングパーツメーカーとして、EVの開発シンボルとしてアリアとクラウンを選択したとのこと。
ブース正面に展示しているアリア。現状は動力的面に変更点はなく、エクステリアにブリッツの「AERO SPEED R-Concept」のリップスポイラー、リアスポイラー、リアディフューザーを装着する(すべて試作品)。サスペンションは全長調整式サスキット「DAMPER ZZ-R(F:6kg/mm R:8kg/mm)」を組みローダウン(こちらも試作品)。
なお、DAMPER ZZ-Rは一般的なサスキットと異なり純正より乗り心地を向上させつつ、ローダウンによるスタイルアップも両立させることを狙った製品。ホイールはエンケイ製RS05RR、サイズは20×9.5J 45で、タイヤはダンロップ SP SPORT MAXX06+。サイズは255/45R20となる。
電子パーツは新発売のレーダー探知機の「Touch-B.R.A.I.N. LASER」シリーズから、3.1インチの薄型タッチパネルを採用した「TL311S」を装備。そしてまさにこれからのアイテムといえるEV用スロットルコントローラーの「e THRO CON」も付く。これらアイテムはすでに発売中だ。
上記のような新しい世代に向けた取り組みのほか、従来どおりのスポーツカスタマイズももちろん力を入れている。代表的な車種では新型「フェアレディZ」を展示。エンジンまわりはエアクリーナーをCARBON POWER AIR CLEANERへ変更し、スロットルコントローラーの「Power Thro」を装着。マフラーはNUR-SPEC F-Tiというライトチューン仕様。
エクステリアはAERO SPEED R-Conceptのリップスポイラー、リアスポイラー、リアディフューザーを装着する(すべて試作品)。サスペンションは全長調整式サスキットのDAMPER ZZ-R(F:10kg/mm R:10kg/mm)で、DAMPER ZZ-R SpecDSC PLUSも装着している。
また、しばらくタイムアタックから離れていたブリッツだが、GRカローラでのアタックを開始するそうだ。エクステリアはAERO SPEED R-Conceptのリップスポイラー、リアスポイラー付き。走らせるからにはいいタイムは狙うが目的はそれだけではない。ブリッツ製品がサーキットでもしっかり機能して、耐久性も問題がないことを証明していくことが主な狙いという。