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三菱自動車、新グレード設定&デザイン変更など「eKスペース」大幅改良

最良燃費モデルはターボエンジン搭載(2WD)の22.2km/L

2016年12月21日 発売

123万9840円~169万200円(eKスペース)

156万8160円~193万5360円(eKスペース カスタム)

12月21日に大幅改良を行なったeKスペース(右)とeKスペース カスタム(左)

 三菱自動車工業は12月21日、スーパーハイトワゴンタイプの軽乗用車「eKスペース」の大幅改良を行ない発売した。価格は標準モデルのeKスペースが123万9840円~169万200円、カスタムモデルのeKスペース カスタムが156万8160円~193万5360円。

標準モデル
モデルエンジン変速機駆動方式価格エコカー減税(取得税)エコカー減税(重量税)
M直列3気筒DOHC 0.66リッターCVT2WD(FF)1,239,840円20%25%
4WD1,346,760円--
M e-Assist2WD(FF)1,280,880円20%25%
4WD1,387,800円--
G2WD(FF)1,391,040円20%25%
4WD1,497,960円--
G Safety Package2WD(FF)1,477,440円20%25%
4WD1,584,360円--
T Safety Package直列3気筒DOHC 0.66リッターターボ2WD(FF)1,583,280円20%25%
4WD1,690,200円--
カスタムモデル
モデルエンジン変速機駆動方式価格エコカー減税(取得税)エコカー減税(重量税)
カスタム G e-Assist直列3気筒DOHC 0.66リッターCVT2WD(FF)1,568,160円20%25%
4WD1,675,080円--
カスタム G Safety Package2WD(FF)1,643,760円20%25%
4WD1,750,680円--
カスタム T e-Assist直列3気筒DOHC 0.66リッター ターボ2WD(FF)1,752,840円20%25%
4WD1,859,760円--
カスタム T Safety Package2WD(FF)1,828,440円20%25%
4WD1,935,360円--

 今回の改良ではeKスペース、eKスペース カスタムともにグレード展開の見直しを実施。標準モデルではこれまでカスタムモデルのみに設定していたターボエンジン車を設定するとともに、低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム「FCM-City」と「誤発進抑制機能」をセットにした予防安全技術「e-Assist」、マルチアラウンドビューモニター(バードアイビュー機能付き)を標準装備する「G Safety Package」「T Safety Package」を新設定。

 カスタムモデルではe-Assist、マルチアラウンドビューモニター(バードアイビュー機能付き)、オートマチックハイビーム(先行車・対向車の有無によって自動的にハイビームからロービームに切り替え、ハイビームへの復帰を行なうヘッドライトシステム)、オートライトコントロールを標準装備した「カスタム G Safety Package」「カスタム T Safety Package」を新たに設定している。

コーラルピンクマイカ/ホワイトパールのeKスペース「G Safety Package」(2WD)。ボディサイズはeKスペース、eKスペース カスタムともに3395×1475×1775mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2430mm。車両重量は940kg
標準モデルのエクステリアでは、これまで以上に親しみやすいデザインのフロントバンパーを採用
撮影車はルーフやドアミラーとコーディネートしたホワイト色のフルホイールカバーをセット(タイヤサイズ:155/65 R14)
自然吸気の直列3気筒DOHC 0.66リッターエンジンは最高出力36kW(49PS)/6500rpm、最大トルク59Nm(6.0kgm)/5000rpmを発生。撮影車のJC08モード燃費は22.0km/L
標準モデルのeKスペースでは全グレードともハロゲンヘッドライトを標準装備
LEDのリアコンビランプ

 標準モデルのエクステリアでは、これまで以上に親しみやすいデザインのフロントバンパーを採用したほか、フード先端の左右ヘッドライト間に1本のメッキモールを配し、上下に分割されたフロントグリルのアッパーグリルにメッキリングをあしらうことで上質感を高めた。

 ボディカラーには、モノトーンでは新たに「ポピーレッドメタリック」「ウォーターブルーメタリック」「コーラルピンクマイカ」の3色を新設定して計8色を、2トーンでは新たに「コーラルピンクマイカ/ホワイトパール」を加えた計3色の全11色展開とした。

 そのほか「M」「M e-Assist」「G」「G Safety Package」の2トーンカラーを選択した場合、ルーフやドアミラーとコーディネートしたホワイト色のフルホイールカバーをセット。「T Safety Package」についてはモダンでスポーティなデザインの14インチアルミホイールを採用している。

eKスペースはアイボリー内装が標準。「M」「M e-Assist」をのぞく全車に後席の空気を循環させるリヤサーキュレーターに肌や髪に優しい弱酸性の「ナノイー」を放出する機能を追加。グレードにSafety Packageが付くモデルはマルチアラウンドビューモニター(バードアイビュー機能付き)なども標準装備
シート座面生地に消臭機能(イノドールクイック瞬感消臭)を採用し、タバコや食べ物の臭いをセラミックスで吸着。金属イオンの働きで臭い成分を分解する
フロントウィンドウシールド、フロントドア、フロントクォーターガラスは、従来から採用するUVカットガラスに加え、直射日光によるジリジリ感を和らげるIRカット機能を採用(全車に標準装備)
撮影車はロールサンシェードを標準装備

 カスタムモデルのフロントまわりでは、同社が提唱するフロントグリルを挟んで左右と下側から包み込むようなデザインの「ダイナミックシールド」を採用。アッパーグリル上下に左右ヘッドライトと連続性のあるメッキモール、アッパーグリル中央に1本のメッキバーを、大型のロアグリルには同じモチーフのメッキバー4本を配し、トータルで5本のメッキバーによって存在感のあるデザインに仕上げた。

 また、LEDヘッドライトは新たに多眼タイプのデザインにしたうえで、フローティングしたクリスタルガラスのような質感を表現したポジションランプを採用。アルミホイールに関しては、「カスタム T Safety Package」「カスタム T e-Assist」にはダークグレー塗装と光輝切削処理を施した15インチを、「カスタム G e-Assist」「カスタム G Safety Package」にはモダンでスポーティな14インチをそれぞれ採用している。

ホワイトパール/ブラックマイカのeKスペース カスタム(カスタム T Safety Package)
eKスペース カスタムでは「ダイナミックシールド」を採用。迫力あるフロントフェイスを実現
eKスペース カスタムはLEDヘッドライトを標準装備
ダークグレー塗装と光輝切削処理を施した15インチアルミホイール(タイヤサイズ:165/55 R15)
LEDのリアコンビランプ(クリアタイプ)
ルーフスポイラー
カスタム T Safety Packageは、低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム「FCM-City」と「誤発進抑制機能」をセットにした予防安全技術「e-Assist」を標準装備
ターボチャージャー付きの直列3気筒DOHC 0.66リッターエンジンは最高出力47kW(64PS)/6000rpm、最大トルク98Nm(10.0kgm)/3000rpmを発生。撮影車のJC08モード燃費は22.2km/L

 装備面では、フロントウィンドウシールド、フロントドア、フロントクォーターガラスに従来から採用するUVカットガラスに加え、直射日光によるジリジリ感を和らげるIRカット機能を全車に追加。

 また、「M」「M e-Assist」をのぞく全車に車内の空気を循環させるリヤサーキュレーターに肌や髪に優しい弱酸性の「ナノイー」を放出する機能を追加したほか、シート座面生地に消臭機能(イノドールクイック瞬感消臭)を採用。さらに黄砂や花粉が飛ぶ季節に嬉しい機能として、2.5μmサイズの微粒子を約90%、0.3~0.5μmの粒子を約30%除去できるというクリーンエアフィルタープラスを標準装備するとともに、室内温度の上昇抑制や降雨時の雨音軽減に寄与するフェルトを天井裏側全面に追加。快適性や静粛性を高める改良が加えられている。

 そのほか、ターボエンジン搭載モデルについては、アイドリングストップ機能「オートストップ&ゴー」に13km/h以下になるとエンジンを停止してガソリンの消費を抑制するコーストストップ機能を追加。新しいeKスペースシリーズでの最良燃費モデルは、ターボエンジン搭載(2WD)の22.2km/Lとなっている。

eKスペース カスタムではブラック基調のインテリアを採用。シート生地はスエード調ニット。カスタム T Safety Packageはマルチアラウンドモニター(バードアイビュー機能付き)を標準装備
シートレイアウトの例
リヤサーキュレーター
リヤサーキュレーターのフロント側にはサングラスホルダーが備わる
後席は50:50分割可倒式で、ダイブダウンによりフラットなラゲッジスペースが出現