ニュース
JAXAと三菱重工、準天頂衛星「みちびき4号機」をH-IIAロケット36号機で予定どおり打ち上げ
準天頂衛星3機+静止衛星1機体制でのサービス開始は2018年度から
2017年10月10日 16:53
- 2017年10月10日7時01分37秒(日本標準時)打ち上げ
JAXA(宇宙航空研究開発機構)と三菱重工業は10月10日、鹿児島県 種子島の種子島宇宙センターから準天頂衛星「みちびき4号機」を搭載した「H-IIAロケット36号機」(H-IIA・F36)の打ち上げを予定どおり実施。H-IIAロケットは計画どおりに飛行し、打ち上げから約28分20秒後にみちびき4号機を正常に分離したと発表した。
この打ち上げにより、静止衛星1機、軌道面×3機で構成する準天頂衛星システムの4機体制が実現。都市部や山間部などでも衛星による精密な測位が可能となり、将来的な自動運転の実現に向け拍車がかかることになる。なお、4機体制によるサービス開始は2018年度からとなる予定。
この打ち上げを受け、内閣府特命担当大臣(宇宙政策)の松山政司氏は「本日、我が国のH-IIAロケット36号機により、準天頂衛星システムの『みちびき4号機』の打ち上げが成功しました。現在、衛星は所定の軌道に向けて順調に飛行しております。今回の『4号機』を含め、今年度に予定されておりました3機全ての打ち上げが無事に成功いたしました。改めて関係者の御努力に心より感謝申し上げます。これを受けまして、来年度からの準天頂衛星システムの4機体制によるサービスを開始し、各種測位サービスを多くの方が円滑に利用できるよう、より一層、関係者と連携してまいります。さらに、宇宙政策を担当する内閣府特命担当大臣として、準天頂衛星システムを含む宇宙開発利用の拡大に向けて、引き続き宇宙基本計画を推進してまいります」との談話を発表している。