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「Mobileye 570」が後付け量産品として世界で初めてISO「前方車両衝突警報システム」適合試験クリア

曲線路での検知能力は最も厳しい「クラス3」をクリア

2018年1月25日 発表

ISO15623「前方車両衝突警報システム」適合試験をクリアした「Mobileye 570」(17万2800円)

 ジャパン・トゥエンティワンは1月25日、同社がマスターディストリビューターとして販売しているモービルアイの後付け衝突防止補助システム「Mobileye 570」が、後付けの量産品として世界で初めてISO(国際標準化機構)が定めるISO15623「前方車両衝突警報システム」の適合試験をクリアしたと発表した。

 ISO15623では前方車両と追突する可能性がある場合に、回避、または被害を低減するための緊急行動の必要性を示す警報の性能を規格化するため、特定の車両に装置を搭載して試験を実施。直線路と125mを超えるカーブ半径の道路などで前方車両を検出し、警報を出すテストが行なわれる。

Mobileye 570の表示部となる「アイウォッチ」。カラー液晶で「前方車間距離警報」「車線逸脱警報」「速度超過警報」などの多彩な警報が表示可能

 オランダのTASS Internationalによって行なわれた今回のテストでは、光学式の全項目で試験に適合。曲線路での検知能力は最も厳しい「クラス3」となる半径125mをクリアしている。

 また、すでにMobileye 570は欧州自動車基準であるUN-ECE協定規則130号の「車線逸脱警報装置」の認証試験も2017年にクリアしており、国土交通省の「貸切バスのASV技術搭載状況に関する車体表示ガイドライン」で定める貸切バス向けの「特定ASV技術」にも適合。トラック向けとしても大阪府、愛知県、岐阜県、静岡県、千葉県、群馬県、長野県の各トラック協会会員向け助成制度対象機器となっており、「1台の製品で追突等の前方事故や車線逸脱事故防止の性能を明確化しました」としている。

ISO15623試験実施内容

試験機関:オランダ・TASS International
テストナンバー:A174609
受験車両:M1カテゴリー
試験結果:光学式の全項目適合(曲線での検知能力は最も厳しいクラス3の半径125mをクリア)
ISO15623での対象範囲:乗用車、トラック、バスの全ての自動車

Mobileye 大型観光バス デモンストレーション(3分1秒)