2017年のドラレコ販売台数、初の100万台超え。前年比38％増の109万台

ドライブレコーダー国内販売台数

　GfK ジャパンは2月19日、全国のカー用品量販店、家電量販店、インターネット通販などの販売実績を市場規模相当に拡大推計したドライブレコーダーの販売動向を発表。2017年の国内販売台数は初の100万台超えとなる前年比38％増の109万台となった。

　2017年はあおり運転が発端とされる死亡事故の報道を受けて、10月中旬以降にドライブレコーダーの販売が急増。月別の販売台数では、1月～9月期は前年同期を9％上まわる程度であったが、10月は前年同期の2.6倍、11月は2.4倍、12月は1.7倍と大きく伸長した。

　また、平均価格は前年から1％上昇して1万4000円となり、高価格帯製品と低価格帯製品にニーズが二極化。価格帯別数量構成比では、2万円以上の高価格帯が2016年の17％から19％に、5千円未満の低価格帯が2016年の11％から14％にそれぞれ拡大。10月以降では全方位的な撮影ができる製品など高価格帯製品の販売が伸長し、12月では2万円以上の構成比は26％に達した。

　機能面については、クルマの急ブレーキなどで突発的な衝撃が発生した際に役立つ衝撃検知機能の搭載が数量構成比で9割を超え、前方衝突警告機能や車線逸脱警報機能といった運転支援機能は2016年の19％から31％に、夜間モードは60％から68％にそれぞれ拡大。カメラ画素数別では200万画素以上が2016年の73％から78％へ拡大した。

ドライブレコーダーの価格帯別数量構成比

　ドライブレコーダー市場は認知度の上昇に伴い拡大を続け、メーカー数、モデル数ともに増加傾向にあり、2017年は70強のメーカーから600以上のモデルが発売された。