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【鈴鹿ファン感 2018】星野一義と中嶋悟の最終バトルなどイベントてんこ盛りのファン感レポート
SUPER GTに参戦するバトン選手が「シビック・タイプR」で走行披露
2018年3月13日 15:40
- 2018年3月10日~11日 開催
3月10日~11日の2日間、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)でモータースポーツシーズンの到来告げる「2018 モータースポーツファン感謝デー」が開催された。オープニングの様子やGPスクエアの様子は速報のとおり。ここからは例年どおりてんこ盛りで行なわれたイベントの土曜日の様子をお伝えしよう。
中上貴晶&高橋巧~Hondaロードレース 新たなステージ~
今シーズンMoto2からMotoGPにステップアップした中上貴晶選手、2017年JSB1000のチャンピオンを獲得し、チームHRCで参戦する高橋巧選手、チーム監督の宇川徹氏が登場。10年ぶりにホンダワークスとして全日本、鈴鹿8耐に参戦するチームHRCは、今シーズンを戦うCBR1000RRWの新カラーリングをファンの前で公開した。また、中上選手は「RC213V-S」でデモ走行を行なった。
鈴鹿F1日本GP30thスペシャル "Legend F1 talk"
2018年は1987年から始まったF1日本グランプリの鈴鹿開催30回目の記念大会。Legend F1 talkの前半は日本人F1ドライバーの小林可夢偉選手、鈴木亜久里氏、中嶋悟氏が登壇。後半はジャン・アレジ氏、ジャンカルロ・フィジケラ氏、ジェンソン・バトン選手、ヘイキ・コバライネン選手が登壇し昔話に花を咲かせた。
新生!鈴鹿GT~300km×鈴鹿の新たな戦い~
GT300のドライバーは井出有治選手、片岡龍也選手、谷口信輝選手、高木真一選手が登壇。GT500のドライバーは佐々木大樹選手、小林可夢偉選手、ヘイキ・コバライネン選手、ジェンソン・バトン選手、山本尚貴選手が登壇した。
爆笑トークの後は、RAYBRIG NSX-GTにバトン選手、DENSO KOBELCO SARD LC500に可夢偉選手、カルソニック IMPUL GT-Rに佐々木選手、ARTA BMW M6 GT3に高木選手、グッドスマイル 初音ミク AMGに片岡選手、EIcars BENTLEYに井出選手、UPGARAGE 86 MCに小林崇志選手、マネパ ランボルギーニ GT3に平峰一貴選手が乗り込みデモ走行を実施した。
アレジ親子~Ferrari LAP~
ファン感のレギュラーメンバーとなったアレジ親子。ジュリアーノ選手は2017年はGP3シリーズに参戦、3勝を挙げシリーズ5位となった。この日はジュリアーノ選手がフェラーリF187をドライブ、ジャン・アレジ氏はフェラーリ488GT3をドライブ。ジュリアーノ選手が先行しコースを周回した。
リベンジ! 鈴木亜久里vs土屋圭市 禁断のGT300バトル
2017年はマシントラブルで実現しなかったGT300バトル。AUTOBACS RACING TEAM AGURIの鈴木亜久里監督とエグゼクティブ・アドバイザーの土屋圭市氏による対決が行なわれた。ステージには高木真一選手も一緒に登壇。トークの後はARTA CR-Z GTに鈴木亜久里氏、ARTA BMW M6 GT3に土屋圭市氏が乗り込み走行を行なった。亜久里氏の駆るARTA CR-Z GTが走行中にエンジンが止まるトラブルが発生。先行した土屋圭市氏が逆バンクでスロー走行をして亜久里氏を待ち、最後は2台並んでゴールした。
永遠のライバル「星野一義・中嶋悟」~Formula1デモンストレーションラン~
2012年の鈴鹿サーキット50周年ファン感謝デーから始まり、ファン感の目玉企画となった永遠のライバル「星野一義・中嶋悟」もついにラストバトルとなった。今回は2部構成で、最初は2012年の初対決で使用したマシン、星野一義氏がウイリアムズ FW11、中嶋悟氏がロータス 100Tをドライブして登場し、最終対決を前に意気込みを語った。
永遠のライバル対決!星野一義vs中嶋悟 ~THE LAST BATTLE~
他のイベントを挟んでTHE LAST BATTLEに永遠のライバル、星野一義氏と中嶋悟氏が登場した。これまでの戦績は星野氏が4勝、中嶋氏が6勝、引き分け2回。土曜日、日曜日と星野氏が連勝すれば6勝6敗のタイとなる。
最終決戦のマシンは鈴鹿レーシングスクール(SRS)のスクールカー。恒例となった星野氏のフライングスタートで決戦は始まった。3秒ものフライングで先行した星野氏との差を中嶋氏が徐々に削り、最終ラップはテール・トゥ・ノーズの争いとなるが、星野氏が逃げ切りチェッカー。対戦成績を5勝6敗として日曜日の最終決戦に臨むこととなった。
日曜日の対戦は星野氏がフライングスタートで勝利し対戦成績を6勝6敗に持ち込むが、中嶋氏が追加バトルを提案。最終バトルは中嶋氏がフライングスタートで先行するも1-2コーナーでコースオフ。これで星野氏がトップに立ったが2周目のストレートエンドで中嶋氏がアウトからオーバーテイク。そのまま僅差で逃げ切り7年越しの対戦に決着を付けた。
SUPER FORMULA ROOKIES ~世界への挑戦~
今シーズンからスーパーフォーミュラに参戦するルーキードライバーの松下信治選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、福住仁嶺選手(TEAM MUGEN)、オリバー・ローランド選手(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が登壇。まもなく開幕戦を迎えるスーパーフォーミュラについて語り、それぞれのマシンに乗って東コースを走行した。スーパーフォーミュラの開幕戦は4月21~22日に鈴鹿サーキットで開催される。
鈴鹿F1日本GP30thスペシャル "featuring Ferrari Formula1"
F1に参戦するチームの中で、歴史、伝統、実力、存在感……、特別な存在なのがフェラーリだ。ジャンカルロ・フィジケラ氏はミナルディ、ジョーダン、ベネトン、ザウバー、ルノー、フォース・インディアでF1に参戦。引退イヤーとなる2009年に怪我をしたフェリペ・マッサ選手の代役としてイタリアGPから5戦だけフェラーリに乗っている。
そのフィジケラ氏とフェラーリドライバーだったジャン・アレジ氏、フェラーリ・ドライバー・アカデミーに所属するジュリアーノ・アレジ選手によるフェラーリマシンのデモ走行が行なわれた。
用意されたマシンはフェラーリ F187、フェラーリ 640、フェラーリ 248F1の3台。フェラーリ F187をジュリアーノ・アレジ選手、フェラーリ 640をフィジケラ氏、フェラーリ 248F1をジャン・アレジ氏がドライブする予定だった。
残念ながらフェラーリ F187がスタート直前に不調となりリタイア。スタート直後にフェラーリ 248F1がストップ。フィジケラ氏がドライブするフェラーリ 640の単独走行となった。
まもなくモータースポーツシーズンが開幕する。鈴鹿サーキットでは3月31日~4月1日にスーパー耐久シリーズ、4月21日~22日に鈴鹿2&4、5月19日~20日にSUPER GT SUZUKA GT300kmが開催される。7月26日~29日には鈴鹿8耐、8月24日~26日には初開催となるSUZUKA 10 HOURS、10月5日~7日には30回大会となるF1日本グランプリも開催される。是非、サーキットに足を運んでモータースポーツを楽しんでいただきたい。