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独アウディ、最大1680Lのラゲッジスペースを備える新型「A6 アバント」

ボディサイズは4940×1890×1470mm(全長×全幅×全高)

2018年4月11日(現地時間)発表

新型「A6 アバント」

 独アウディAGは4月11日(現地時間)、アッパーミドルワゴンの新型「A6 アバント」を発表した。

 新型A6 アバントは4940×1890×1470mm(全長×全幅×全高)というボディを持ち、フロントとリアの室内幅、リアシートのニースペースを先代モデルから拡大し、クラストップレベルの広い車内を実現している。また、ラゲッジスペースは積載幅1050mmを確保し、収納容量はリアシートを使う標準時で565L。リアシートの背もたれを倒すと最大で1680Lまで拡大する。

新型A6 アバント
新型A6 アバントのボディサイズは4940×1890×1470mm(全長×全幅×全高)
新型A6 アバントはパワートレーンにMHEV(マイルドハイブリッド)システムを搭載

 パワートレーンには、2月に発表された新型「A6 セダン」同様にMHEV(マイルドハイブリッド)システムを搭載。心臓部にベルト駆動式のオルタネータースターターを使うMHEVシステムは快適性と効率をさらに高め、実走行における燃料消費量を削減。48Vシステムを搭載する場合、制動時に最大12kWのエネルギーを回生発電可能で、生み出した電気をリチウムイオンバッテリーに回収する。また、55~160km/hの速度域でエンジンを停止させてコースティング(惰性走行)できるようになっており、22km/h以下の走行中にスタート/ストップ機能が作動する。

 先進運転支援システムではエマージェンシーブレーキアシストの「アウディ プレセンスフロント」を標準装備するほか、前後車間距離を制御して静止状態から250km/hの範囲でストップ&ゴーを行ない、レーンキープも実施する「アダプティブクルーズアシスト」を採用。効率的なアシスタンス機能を実現するため、システムは速度制限、カーブ、ラウンドアバウトに加え、カーナビのルート案内中はルート上の右左折も考慮してクルーズコントロールを動作させる。また、アダプティブクルーズアシストは工事現場などで道路の幅員が狭くなっている区間での走行をサポートする「ナローロードアシスト」も備えている。

 サスペンションは先代モデルよりもダイナミックさを持たせつつ、一方で快適性も進化。標準仕様のスチールスプリングサスペンションの他に、スポーツサスペンション、電子制御式ショックアブソーバー付サスペンション、電子制御式ショックアブソーバー付アダプティブエアサスペンションを用意する計4種類から選択できる。

 オプション装備の「ダイナミックオールホイールステアリング」は、車速が60km/h以下の場合、リアタイヤはフロントタイヤと逆方向に最大5度まで可動。これによって車両の回転直径が最大で1m小さい11.1mとなり、駐車や市街地の狭い道路で運転を手助けする。

 高い快適性をもたらす標準装備の「プログレッシブステアリング」は、標準状態からスポーティに設定されていることに加え、操舵角が増すにつれてさらにダイレクトなレシオに変化する。

新型A6 アバントの走行イメージ

 インテリアでは2つの大型ディスプレイで操作する「MMIタッチレスポンス」をセンターコンソールに設置。上側の10.1インチディスプレイ(MMIナビゲーションプラス装着車の場合)でインフォテインメント、ナビゲーション機能を操作、下側の8.6インチディスプレイは、空調とコンフォート機能の操作、テキスト入力に使用する。また、MMIタッチレスポンスでは触覚と音響フィードバックに対応し、迅速で確実な操作が可能。MMIのメニュー構造は、スマートフォンのように論理的でフラットな階層を特徴としている。

 インフォテインメントシステムの最上位になるのは、オプション設定の「MMIナビゲーションプラス」。MMIナビゲーションプラスではデータ転送モジュールとして「LTE-Advanced」に対応し、Wi-Fiホットスポット機能を内蔵。ナビゲーションシステムは過去の走行記録からドライバーの好みを認識し、「インテリジェントな提案を行なう」という。

新型A6 アバントのインテリア