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独アウディ、全車48Vマイルドハイブリッド採用の新型SUV「Q8」世界初公開
2018年第3四半期に欧州で発売予定
2018年6月6日 20:22
- 2018年6月5日(現地時間)発表
独アウディAGは6月5日(現地時間)、2018年第3四半期に欧州で発売を予定する大型SUVのブランニューモデル「Q8」を世界初公開した。
「4ドアのラグジュアリークーペを連想させるエレガントなスタイルと、大型SUVの多用途性を兼ね備える」というQ8は、ボディサイズが4990×2000×1710mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは約3.0m。同じアウディの大型SUV「Q7」よりも全幅を広げつつ、全長と全高は縮小。車内は室内長やヘッドルームなど多くの部分で「直接的なライバルを凌ぐ広さを実現」すると表現しており、ラゲッジスペースは3人掛けリアシートを格納することで最大1755Lまで拡大可能となっている。
パワートレーンには48Vの主電源システムを持つ新しいマイルドハイブリッドテクノロジー(MHEV)を採用。リチウムイオンバッテリーとベルト駆動式オルタネータースターターが組み込まれ、制動時に最大12kWの電力を回生してバッテリーを充電する。
また、MHEVテクノロジーによってエンジン停止の状態で一定時間コースティング(惰性走行)することが可能になり、スタート/ストップ機能は22km/hから作動するなど、効率的な駆動システムとなっている。
足まわりでは減衰力調整機能を備えたサスペンションを標準装備し、自動車高調整機能を備えた「アダプティブエアサスペンション」をオプション設定。アダプティブエアサスペンションでは「コンフォート」、または「スポーツモード」の設定が可能で、走行条件やドライバーが選択したモードによって車高を90mm調整する。
このほかに走行関連の装備として、ステアリングの操舵角が増えたときにステアリングギヤレシオをダイレクトに変化させる「プログレッシブステアリング」を標準装備するほか、オプションで4輪操舵の「オールホイールステアリング」も提供。後輪を最大5度まで操舵するオールホイールステアリングでは、低速走行時には、前輪と反対方向に操舵して取りまわし性を改善し、高速走行時には前輪と同じ方向に操舵することで安定性を高める。
インパネの上側を左右に横断するフラットなエアベントストリップやシステムOFF時にはブラックアウトして存在を隠すMMIタッチレスポンスディスプレイなどを備えるインテリアでは、ドイツ市場向けに高度なネットワーク機能「Audi connect」「ドライバーアシスタンスシステム」を採用。高速通信の「LTE-Advanced」規格に対応して「Wi-Fiホットスポット機能」を備え、オンラインサービスでルート計算のプロセスに予測機能を追加。さらにアウディ車の「スワームインテリジェンス(群知能)」を活用して、道路標識情報やハザード情報に関する「Car-to-X」サービスを実現している。
先進的なアシスタンスシステムでは、2019年初頭に導入を予定する「リモートガレージパイロット」を用意。このシステムは車両周辺の状況を最大5基のレーダーセンサー、6台のカメラ、12個の超音波センサー、1基のレーザースキャナーから取得して、環境モデルを連続的に算出。ドライバーによる監督の下、Q8が出庫や車庫入れの操作を自動的に行なう装備となる。