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日産、完成検査時に新たな不適切行為。九州工場を除く全工場の1171台で排出ガス測定のデータ書き換えや試験環境逸脱など

抜き取り台数2187台の53.5%でデータ書き換えや試験環境逸脱

2018年7月9日 発表

国土交通省への報告書「日産栃木・追浜、日産車体湘南・九州・オートワークス京都工場におけるCOP排気・燃費抜取検査データについてのご報告」で示した全体台数表

 日産自動車は7月9日、日産自動車九州以外の国内全車両製造工場における排出ガスや燃費測定試験で、データ書き換えなど不適切な行為があったと発表した。同日、同社が確認した事実や現在までの調査結果を国土交通省に報告、17時より記者会見を実施している。

 同社の発表によると、同社栃木工場、追浜工場、日産車体湘南、日産車体九州、オートワークス京都工場において「試験環境を逸脱した排出ガス・燃費測定試験を行なっていた」「測定値を書き換えて、検査報告書を作成していた」ことを新たに把握したとしている。

 これは、2017年9月に発覚した不適切な完成検査に関する一連の調査のなかで明らかとなったもので、同社が国土交通省へ提出した報告書「日産栃木・追浜、日産車体湘南・九州・オートワークス京都工場におけるCOP排気・燃費抜取検査データについてのご報告」では、抜き取り排気試験台数2187台中、全体の53.5%となる1171台でデータ書き換えや試験環境逸脱があったという。

 なお、同社の発表によると、信頼性の認められるログデータを再検証した結果、保安基準の適合性と型式としての排出ガスの平均値については、「GT-R」を除き、そのほかすべての車種において諸元値を担保できていることを確認。また、燃費も同様に再検証し、すべての抜取検査対象車種が、燃費の諸元値を担保できていることを確認したとしている。

 日産自動車本社で行なわれている記者会見の様子は、別途記事でお伝えする。

日産自動車グローバル本社で行なわれている記者会見