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DS、ブランド初の新型フラグシップSUV「DS 7 クロスバック」。全車コネクテッドパイロット&アクティブスキャンサス装備
2.0リッターディーゼルターボ、1.6リッターガソリンターボに8速ATの組み合わせ
2018年7月17日 17:02
- 2018年7月17日 発売
- 469万円~562万円
DS Automobiles(プジョー・シトロエン・ジャポン)は7月17日、同ブランド初のSUVであるフラグシップモデルの「DS 7 クロスバック」を発売した。価格は469万円~562万円。
DS 7 クロスバックは、フランスならではのデザイン性と装飾技法を取り入れた独創的な内外装に、先進のテクノロジーを融合させた最新のSUVとなる。
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
DS 7 CROSSBACK Grand Chic(グランシック) | 直列4気筒DOHC 2.0リッターディーゼルターボ | 8速AT | 2WD(FF) | 5,620,000円 |
直列4気筒DOHC 1.6リッターターボ | 5,420,000円 | |||
DS 7 CROSSBACK So Chic(ソーシック) | 直列4気筒DOHC 2.0リッターディーゼルターボ | 4,690,000円 |
4590×1895×1635mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2730mmという体躯を備えるDS 7 クロスバックは、「DS 4」「DS 5」などに搭載される直列4気筒DOHC 2.0リッターディーゼルターボエンジンと、新開発の直列4気筒DOHC 1.6リッターガソリンターボエンジンを搭載。ベーシックグレードの「So Chic」にはディーゼルエンジン、上級グレードの「Grand Chic」にはディーゼル、ガソリンエンジン双方を設定する。
ガソリンエンジンは「DS 3 PERFORMANCE」に搭載した208PSバージョンをさらに進化させたもので、エギゾーストバルブにも可変タイミング機構を採り入れるとともに、フリクションのさらなる低減と過給圧安定のため排気ウェイストゲートバルブを電動化。また、ガソリンエンジンでも微粒子フィルタを備え、世界で最も厳しい基準の1つである欧州排気ガス浄化基準6.2をクリアしたという。
トランスミッションは、PSAグループで初となるアイシン・エィ・ダブリュと共同開発した8速オートマチック「EAT8」を採用。オイルポンプを小型化するとともに配置を工夫することで、ケース自体の全長は従来の6速AT同等に抑えられ、容積を小さくすると同時に樹脂やアルミへの素材変更により軽量化にも成功。また、走行中でもアクセルOFF時にクラッチを切るフリーホイール制御を行なうエコモードを新たに備えた。
ドライブモードはバランスの取れた「ノーマル」、エンジンサウンドをスピーカーで増幅させるとともにダイナミックな走りを楽しめる「スポーツ」、燃費性能を重視した「エコ」、DS Automobilesならではのライドフィールを実現した「コンフォート」の4モードから選択できる。
エクステリアでは、より立体的にデザインされたDSウィンググリルを採用するとともに、左右に伸びるLEDヘッドライトユニットによって繊細な表情を表現。また、フロントフェンダーは20インチホイールを包む力強い面にデザインしたほか、テールランプはコンセプトカー「DS E-TENSE」で採用した斜め格子模様をモチーフに、3Dエフェクトを与える独創的なデザインに仕上げた。
一方、インテリアではオートクチュールを連想させるような細部にわたるパリらしいこだわりのあつらえと、最新テクノロジーの融合による新しいラグジュアリーの表現を目指した。本来、高級機械式腕時計の文字盤加工として用いられるギョシェ彫り模様をヒントにしたデザインを、センターコンソールのトグルスイッチなど随所に取り入れたという。
また、ナッパレザー仕様では、シートに加えダッシュボードやドアトリム部に「パールトップステッチ」と呼ばれる小さな真珠が並んだような繊細なステッチを施してエレガンスを表現。インストルメントパネルには12.3インチの液晶スクリーンを使用し、パーソナライズされたメーターなどの走行情報やDSナイトビジョンの映像を表示させることが可能。センターコンソール上の8インチHDスクリーンはApple CarPlay、Android Autoに対応する。
グレード構成と装備
グレード | 内装 | 主要装備 |
---|---|---|
グランシック | OPERA(オプション) | 20インチアロイホイール、DSアクティブLEDビジョン、ブリリアントブラックグリル、フロント&リアバンパーサテンクロームストリップ、フロントガラスヒーター、フロントドアエンブレム、ラミネートサイドガラス、ハンズフリー電動テールゲート、DSドライバーアテンションモニタリング、電動レザーシート(リアバックレスト含む)、フロントマルチポイントランバーサポート&ヒーター&座面奥行調整、リアセンターアームレスト、フォカルHiFiスピーカー、B.R.Mアナログクロック、アルミペダル、アンビエンスランプ、ステップガード、後席用エアコンコントロールパネル、リアサイドエアバッグ、スマートフォンワイヤレスチャージャー |
RIVOLI | ||
ソーシック | BASTILLE | 18インチアロイホイール、キセノンヘッドライト、DSアクティブスキャンサスペンション、DSコネクテッドパイロット、デジタルインストルメントパネル、8インチタッチスクリーン、ナビゲーション&ETC2.0、6エアバッグ、バックカメラ、DSセンソリアルドライブ、2ゾーンオートエアコン、LEDシーリングランプ |
先進装備については、トラフィックジャムアシスト付きのアクティブクルーズコントロールとレーンポジショニングアシストを統合した「DS コネクテッドパイロット」を全車に標準装備。マルチファンクションカメラとミリ波レーダーによって前車との車間距離を保ちながら車線内の任意の位置をキープでき、前車が完全停止したのち3秒以内に再発進すればアクセル操作なしで追従することも可能。
また、路面状況をセンシングしてサスペンションを制御する「DS アクティブスキャンサスペンション」も全車標準装備。マルチファンクションカメラが車両前方5~25mの路面状況を常時高速スキャンして路面の凹凸を検知。このフィードフォワード制御による4輪のショックアブソーバーの減衰力の最適化とリアマルチリンクサスペンションが相まって、浮遊したまま移動するかのような新世代のDSならではの快適な乗り心地を実現したという。
さらに、ステアリングコラム上部に設置した赤外線カメラがドライバーの視線やまぶたの動きを常にセンシングし、わき見や居眠り、疲労を検知することでドライバーに警告や休憩を促す「DS ドライバーアテンションモニタリング」、夜間走行時に前方を赤外線カメラで監視し、その映像をインストルメントパネルに投影する「DS ナイトビジョン」、左右3個ずつ内蔵されたLEDヘッドライトユニットを細かく制御し、夜間の最適な視界を提供する「DS アクティブLEDビジョン」、制限速度や進入禁止といった道路標識をインストルメントパネルに表示する「トラフィックサインインフォメーション」といったさまざまな機能を備えている。
そのほかダッシュボード中央には、B.R.Mのアナログクロックがエンジン始動とともに180度回転して現れる演出が与えられたほか、サウンドシステムはフランスのハイエンドオーディオブランド FOCALと開発した専用品を装備。ワイヤレス給電の国際共通規格Qi(チー)によるスマートフォンの充電なども可能になっている。