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ウラカンのワンメイクレース、「ランボルギーニ スーパートロフェオ アジア 第4戦」レポート
舗装の剥がれでコースレイアウト変更も、迫力の高速バトルを展開
2018年7月25日 19:41
- 2018年7月21日~22日 開催
イタリアのスポーツカーメーカー、ランボルギーニでは同社が製造するコンペティションマシン「ウラカン スーパートロフェオ EVO」を使用するワンメイクレース「ランボルギーニ スーパートロフェオ」を開催している。
このレースはヨーロッパ、アメリカ、アジアの3グループに分かれて開催されているが、最終戦では各地の上位ランカーによるワールドファイナルレースが行なわる仕組みで、開催場所はランボルギーニの地元、イタリアのバレルンガ・サーキットだ。
日本はランボルギーニ スーパートロフェオ アジアシリーズに組み込まれていて、第3戦を鈴鹿サーキット、第4戦を富士スピードウェイで開催。ランボルギーニ ジャパン カントリー・マネージャーのフランチェスコ・クレシ氏と、アウトモビリ ランボルギーニ モータースポーツ部門の責任者であるジョルジオ・サンナ氏がカンファレンスを行なったので、本稿では第4戦のレース結果と合わせてその内容をお伝えする。
なお、鈴鹿サーキットでの第3戦の模様は別記事で紹介しているので合わせてご覧いただきたい。
本国モータースポーツ責任者のジョルジオ・サンナ氏がプレゼン
フランチェスコ・クレシ氏は、「ランボルギーニは創立者のフェルッチオ・ランボルギーニが完璧なクルマを作り出そうとしたところから歴史が始まりました。そして2017年のことですが、これまでの新記録となる3815台を販売しました。これは前年と比較して10%の伸びとなります。そして日本はとても重要なマーケットで、ランボルギーニの販売では世界第2位のポジションとなります」と、ランボルギーニ車の販売が世界でも好調であり、なかでも日本は重要なマーケットに位置付けられていると解説。
また、この成長を続けるために生産工場への投資を行なっていて、1963年では1万m2だった敷地が現在は16万m2まで拡大しているという。さらに生産工場だけではなく、研究開発に関しても積極的な投資を行なっている。「これには売り上げの10%を回しているほどの規模」とクレシ氏は語った。
続いてはアウトモビリ ランボルギーニ モータースポーツ責任者であるジョルジオ・サンナ氏から、ランボルギーニのモータースポーツについての紹介が行なわれた。
サンナ氏によると、スーパートロフェオは2009年にヨーロッパからスタートし、その後、開催地区を広げてスーパートロフェオ アジアシリーズも始まった。そして2018年に10周年を迎えるとのことで、10年間で18カ国、42カ所のサーキットで279回のレースを行ない、レースでの総走行距離は3万2000kmに及ぶと説明した。
2017年9月に発表し、2018年から使用されているウラカン スーパートロフェオ EVOは、従来のウラカン スーパートロフェオにEVOキットを組み込むことでアップグレードされるもので、今回の富士スピードウェイではGT3車両よりも速いタイムで走行しているとのこと。なお、今回のレースで走った車両は全てアップグレードされたものとのことだ。
レース1、レース2の結果
さて、最後にレースの紹介をしよう。富士スピードウェイで開催されたランボルギーニ スーパートロフェオ アジアシリーズ 第4戦は、7月21日にレース1が、7月22日にレース2が行なわれた。
このレースはPROクラス、PRO-AM(プロアマ)クラス、AMクラス、そして入門用のLCクラスに分かれているが、レースは同時スタートとなる。50分間のスプリントで、ドライバーは2人1組でチームを組み、スタート後20分~30分の間にドライバー交代を行なうのが特徴的なルール。
なお、このピットインではタイヤ交換やガスチャージは行なわない。また、LCクラスのみドライバーは1人でもOK。ただ、その際も定められた時間内にピットへ入り、規定時間、ピットレーンでの停車が必要になる。
今回の第4戦には15台のウラカン スーパートロフェオ EVOが参加。高速サーキットということで、ハイパワーで空力に優れたウラカン スーパートロフェオ EVOとの相性もよく、快晴だった土日の両日とも迫力の高速バトルが繰り広げられた。
なお、今回はダンロップコーナーで舗装の剥がれが見つかったため、S字は通過ぜず外側を通るコースレイアウトに変更されている。レース1及びレース2のリザルトは下記のとおりだ。
2018 ランボルギーニ スーパートロフェオ アジア 第4戦 富士スピードウェイ レース1結果
順位 | NO | クラス | チーム | ドライバー |
---|---|---|---|---|
1 | 11 | PRO | Clazzio Racing Team | アファク・ヤジッド/ケイ・コッツォリーノ |
2 | 19 | PRO | FFF Racing Team By ACM | ジャック・パーソロミン/ジェームス・プル |
3 | 33 | PRO-AM | Leipert Motorsport | ミッコ・エスケリネン/ユッソ・ブハッカ |
4 | 2 | PRO | Leipert Motorsport | リチャード・マスカット/ベン・ゲルセコウスキー |
5 | 68 | PRO-AM | Gama Racing | エバン・チャン/浅井亮博 |
6 | 59 | AM | True Visions Motorsports Thailand | スティラック・ブンチャローン |
7 | 63 | PRO | FFF Racing Team By ACM | アンドレア・アミーチ/アルトゥール・ヤノス |
8 | 44 | LC | 852 Challengers | ポール・ワン/クレメント・リー |
9 | 55 | AM | FPC Racing | 浦田健/松永大祐 |
10 | 98 | PRO-AM | Aylezo Motorsport | クマール・ブラバカラン/マッシミリアーノ・ウィザー |
2018 ランボルギーニ スーパートロフェオ アジア 第4戦 富士スピードウェイ レース2結果
順位 | NO | クラス | チーム | ドライバー |
---|---|---|---|---|
1 | 11 | PRO | Clazzio Racing Team | アファク・ヤジッド/ケイ・コッツォリーノ |
2 | 63 | PRO | FFF Racing Team By ACM | アンドレア・アミーチ/アルトゥール・ヤノス |
3 | 68 | PRO-AM | Gama Racing | エバン・チャン/浅井亮博 |
4 | 33 | PRO-AM | Leipert Motorsport | ミッコ・エスケリネン/ユッソ・ブハッカ |
5 | 2 | PRO | Leipert Motorsport | リチャード・マスカット/ベン・ゲルセコウスキー |
6 | 38 | PRO-AM | Hojust Racing | 落合俊之/松本武士 |
7 | 99 | AM | Car Guy Racing | たしろじゅん/古田聡 |
8 | 59 | AM | True Visions Motorsports Thailand | スティラック・ブンチャローン |
9 | 55 | AM | FPC Racing | 浦田健/松永大祐 |
10 | 98 | PRO-AM | Aylezo Motorsport | クマール・ブラバカラン/マッシミリアーノ・ウィザー |
11 | 88 | LC | GDL Racing | ガブリエーレ・ムローニ |
12 | 30 | LC | yh Racing Team | 松田貴道 |
13 | 44 | LC | 852 Challengers | ポール・ワン/クレメント・リー |