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独ZF、電気駆動機能を統合するBMW向けの新型8速ATを大規模受注

2022年からドイツで生産開始

2019年4月4日(現地時間)発表

 独ZFフリードリヒスハーフェンAGは4月4日(現地時間)、独BMWから新型8速ATの大規模受注を獲得したと発表した。この取り引きは複数年に渡る契約になる見込みとしている。

 2009年に生産を開始したZFの最新型8速ATは、駆動系を縦置きレイアウトするほぼすべてのクラスの車両に搭載可能。電気駆動機能を統合し、ハイブリッドモデルも含まれる製品となる。新世代トランスミッションはZFの乗用車向けATの主力工場である独ザールブリュッケン工場で2022年に量産を開始。将来的には米国、中国などにあるほかの拠点でも生産する予定とのこと。

 トランスミッション技術とEモビリティ分野を主に担当しているZF 取締役会メンバーのマイケル・ハンケル氏は、「お客さまである自動車メーカーが当社のテクノロジーをCO2削減目標の達成に役立つドライブソリューションとして判断いただいた結果が今回の受注につながりました。また、このトランスミッションは複数のバリエーションが用意できるため、市場要件に合わせた柔軟な対応が可能です。CO2の大幅な削減への貢献と柔軟性の高さもあり、ほかの自動車メーカーとも商談が順調に進んでいます」とコメント。

 また、ZF CEO ウォルフ=ヘニング・シャイダー氏は「この取り引きは、単独のビジネスとしてはZFの歴史上最大のものです。当社の電動化戦略は、純電動ドライブおよび日常向けのソリューションとしてのプラグインハイブリッドの開発に注力し、魅力ある製品を自動車メーカーに提供することです。今回の契約は、そうしたZFの方向性が正しいことの証明と言えます」と述べている。