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【富士24時間 2019】6時間経過。1号車「GTNET GT3 GT-R」がトップに立つも、300号車「TAIROKU RACING GT-R GT3」が再び迫る

夜間に入り、コース上でのスピンや大がかりなマシン修理なども

2019年6月1日15時~2日15時

6時間経過時点でトップを走る1号車「GTNET GT3 GT-R」

「ピレリ スーパー耐久シリーズ 2019 第3戦 富士SUPER TEC 24時間レース」の決勝はスタートから6時間が経過した。18時50分ごろに日没を迎え、各車ライトを点灯する夜間走行へと突入した。

 スタートから1時間20分が経過する前後で、ST-Xクラスのトップを走る300号車「TAIROKU RACING GT-R GT3」と、2番手につける1号車「GTNET GT3 GT-R」がピットイン。どちらもタイヤ交換、給油、ドライバー交代をスムーズに行なってピットアウトしたため順位に変動はなかったが、直後に300号車が1コーナーで他車と接触してスピン。その隙に1号車が一気に差を詰め、オーバーテイクに成功した。さらに300号車は60秒のピットストップペナルティを受けてしまい、差が広がってしまう。

一時は1周以上の差がついていたが、予選トップの底力を見せて追い上げを開始。1号車と15秒差に迫る状況となった300号車

 ところが、4時間が経過したところで1号車が3度目のピット作業を行なった際、タイヤ交換中にホイールナットをピットロードに勢いよく転がす珍事。数十秒のタイムロスで後続の300号車とのギャップは40秒ほどに縮まる。日が落ちると300号車がハイペースの追い上げを見せ、6時間経過時点で1号車に15秒差まで迫る状況となっている。

ST-TCRクラストップの501号車「KCMG Annika CIVIC TCR」

 ST-TCRクラスは501号車「KCMG Annika CIVIC TCR」がトップを快走。97号車「Modulo CIVIC」は一時クラス2番手までポジションアップしたものの、4時間半余りが経過してレギュラーのピットインを行なった時に車両にダメージが見つかり、修復のためガレージへ。5分ほどで作業を終えコースに復帰できたものの、8番手まで後退してしまった。しかしそこから再び追い上げ、6時間経過時点で6番手まで順位を戻している。

ダメージの修復で順位を落とした97号車「Modulo CIVIC」は、再度の追い上げで6時間経過時点で6番手まで順位を戻す

 ST-1クラスの47号車「D'station Porsche」は全体の4番手で変わらず、安定した走りを見せている。ST-Zクラスは3号車「ENDLESS AMG GT4」がリード。ST-4クラスの104号車「ROOKIE RACING 86」はクラス5番手を走行している。ここまでMORIZO選手の出番はなく、夜間走行不可のドライバーと区分されているため、登場するとしても翌朝以降となりそうだ。

ST-1クラスは47号車「D'station Porsche」1台だけのエントリーだが、安定した走りを披露
「AMG GT」「KTM X-Bow」「981 GT4(ポルシェ ケイマン)」の3モデルが競い合うST-Zクラスは3号車「ENDLESS AMG GT4」がレースをリード
ST-Xクラス上位

クラス順位:チーム(選手)
1位:1号車GTNET GT3 GT-R(浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗/平峰一貴選手)
2位:300号車TAIROKU RACING GT-R GT3(山口大陸/Harrison Newey/本山 哲/高木真一/Nicolas Costa選手)
3位:9号車MP Racing GT-R(JOE SHINDO/柴田優作/富田竜一郎/高田匠/影山正美/上村優太選手)

ST-TCRクラス上位

クラス順位:チーム(選手)
1位:501号車KCMG Annika CIVIC TCR(Paul IP/ジョシュ・バードン/マシュー・ホーソン/アティラ・タッシ選手)
2位:10号車IDI GOLF GTI TCR(Philippe Devesa/密山祥吾/Jake Parsons/脇阪寿一選手)
3位:45号車BRIN・NAUB RS3 LMS(竹田直人/白坂卓也/田ヶ原章蔵選手)

ST-Zクラス上位

クラス順位:チーム(選手)
1位:3号車ENDLESS AMG GT4(内田優大/山内英輝/高橋 翼/山田真之亮選手)
2位:2号車ケーズフロンティア SYNTIUM KTM(飯田太陽/小林崇志/加藤寛規/濱口弘/高橋一穂選手)
3位:51号車DIAMANGO Cayman(石原将光/坂本裕也/池田大祐/余郷敦/福田幸平選手)

ST-1クラス上位

全体順位:チーム(選手)
4位:47号車D'station Porsche(星野辰也/織戸学/近藤翼/小林賢二/濱賢二選手)

ST-2クラス上位

クラス順位:チーム(選手)
1位:6号車新菱オート☆DIXCELエボX(冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄/八巻渉/藤井芳樹選手)
2位:59号車DAMD MOTUL ED WRX STI(大澤学/後藤比東至/井口卓人/石坂瑞基選手)
3位:7号車新菱オート☆NeoGlobe☆DXLエボX(成澤正人/岡崎善衛/安斎景介/面野一今井慎吾選手)

ST-3クラス上位

クラス順位:チーム(選手)
1位:34号車TECHNO FIRST RC350(手塚祐弥/大草りき/前嶋秀司/大西隆生選手)
2位:15号車岡部自動車Z34(長島正明/小松一臣/甲野将也/たしろじゅん/古谷直広選手)
3位:39号車5ZIGEN ADVICS RC350 TWS TRACY(下垣和也/大島和也/近藤説秀/伊藤裕仁/廣島嵩真選手)

ST-4クラス上位

クラス順位:チーム(選手)
1位:86号車TOM'S SPIRIT 86(坪井翔/中山雄一/松井孝允/佐藤公哉選手)
2位:13号車ENDLESS・86(中山友貴/宮田莉朋/蒲生尚弥/菅波冬悟選手)
3位:884号車林テレンプ SHADE RACING 86(平中克幸/国本雄資/HIRO HAYASHI/石川京侍選手)

ST-5クラス上位

クラス順位:チーム(選手)
1位:69号車J'S RACING☆FIT(梅本淳一/窪田俊浩/梅田真祐/Najiy Ayyad/Ifwat Razak/成尾悟史選手)
2位:101号車ヒロマツ デミオ(吉田綜一郎/佐々木孝太/KENBOW/檜井保孝/小山佳延選手)
3位:4号車THE BRIDE FIT(見並秀文/黒須聡一/カルロス本田/伊藤裕士/いとうりな/佐藤駿介選手)

レースは幽玄な富士山を望む夕方からナイトレースに移行。コース周辺にはレース観戦とキャンプを同時に楽しむ観客の姿もあり、20時ごろには花火が打ち上げられた
6時間経過時点でST-4クラス3位の884号車「林テレンプ SHADE RACING 86」
SUPER GTのGT500ドライバーでもある石浦宏明選手、大嶋和也選手を擁する104号車「ROOKIE RACING 86」。MORIZO選手の走行も期待される
68号車「埼玉トヨペット Green Brave GR SPORT マークX」は大きなトラブルを抱え、チームスタッフとして活動する埼玉トヨペットのディーラーメカニックの手でトランスミッションやドライブシャフト、マフラーなどを交換。大きなタイムロスとなったが、諦めることなく再びコースインしていった