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【富士24時間 2019】夜が明け、18時間経過。ついに“MORIZO”選手が発進!

1号車と300号車が同一周回の1分差でトップ争い

2019年6月1日15時~2日15時

大注目の中でコースを疾走するMORIZO選手の104号車

「ピレリ スーパー耐久シリーズ 2019 第3戦 富士SUPER TEC 24時間レース」の決勝は、ナイトレースを終えて朝を迎え、スタートから18時間が経過した。この間に、MORIZO選手がついに104号車「ROOKIE RACING 86」に乗車してコースイン。トヨタ自動車の社長自らが「86」レースマシンのステアリングを握る姿を観客に披露した。

 ST-Xクラス。6時間経過直前から1号車「GTNET GT3 GT-R」にぐんぐん迫っていた300号車「TAIROKU RACING GT-R GT3」がついに追い抜くと、直後に1号車がピットインしたこともあり、一気に引き離しにかかる。ところが、7時間30分経過時点でピットインした300号車が作業に手間取り、その間に1号車が再度の逆転。18時間経過時点で300号車は1分差で追っており、またしてもギャップを縮めつつある。

3位以下に20周以上の差を付け、1号車(上段)と300号車(下段)の2台が1分ほどのタイム差で激しく争っている

 ST-TCRクラスは夜の間に45号車「BRIN・NAUB RS3 LMS」がトップに躍り出た。一時は8番手まで後退していた97号車「Modulo CIVIC」も、大津選手の安定した走りで4番手まで追い上げ、野尻選手に交代してからも順調に周回した。ところが、日付けが変わった9時間経過直後にエンジンまわりのトラブルでピットイン。オイル漏れともにエンジンマウントのクラックなども見つかって修復不可能であることが分かり、ここでレースを終了することになった。

18時間経過の時点でST-TCRクラスは45号車「BRIN・NAUB RS3 LMS」がトップ走行
97号車「Modulo CIVIC」は修復不可能なトラブル発生でレースを終えた

 ST-Zクラスは、3号車「ENDLESS AMG GT4」がリード。先頭争いをしていた2号車「ケーズフロンティア SYNTIUM KTM」は6時間余り経過したところでマシントラブルにより突然ストップし、こちらもレース続行不可能となっている。

3台がエントリーしたST-Zクラスは、2号車「ケーズフロンティア SYNTIUM KTM」(下段)の脱落で3号車「ENDLESS AMG GT4」(上段)と51号車「DIAMANGO Cayman」の一騎打ちとなっている

 ST-1クラスは47号車「D'station Porsche」が全体の5番手を走行中。ST-2クラスは59号車「DAMD MOTUL ED WRX STI」、ST-3クラスは34号車「TECHNO FIRST RC350」、ST-5クラスは69号車「J'S RACING☆FIT」がそれぞれクラスのトップを走る。

47号車「D'station Porsche」は3号車に続き全体5番手
ST-2クラストップの59号車「DAMD MOTUL ED WRX STI」
T-3クラストップの34号車「TECHNO FIRST RC350」
ST-5クラストップの69号車「J'S RACING☆FIT」

 ST-4クラスは坪井翔選手、中山雄一選手、松井孝允選手、佐藤公哉選手らの86号車「TOM'S SPIRIT 86」が2番手に1ラップ差でトップをキープ。注目の104号車「ROOKIE RACING 86」は、17時間余り経過した8時15分頃ごろに起きたFCY(フルコースイエロー)のタイミングで、MORIZO選手が息子の豊田大輔選手からバトンタッチ。富士24時間耐久レースデビューを果たした。2分07~2分08秒でラップを刻み、クラス4番手のまま30分余りを走行して石浦宏明選手にマシンを託した。

 レースは残り6時間で出走48台中45台が走行を続けている。2019年の富士24時間耐久レースは15時にチェッカーが振られ、フィナーレを迎える。

ST-4クラスでトップ走行する86号車「TOM'S SPIRIT 86」
MORIZO選手2分07~2分08秒でラップをコントロール
104号車は石浦宏明選手がステアリングを受け継ぎ、クラス4位で走行中
コースサイドのテントで夜を明かした観客も“耐久レース観戦”を続けている
ST-Xクラス上位

クラス順位:チーム(選手)
1位:1号車GTNET GT3 GT-R(浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗/平峰一貴選手)
2位:300号車TAIROKU RACING GT-R GT3(山口大陸/Harrison Newey/本山 哲/高木真一/Nicolas Costa選手)
3位:9号車MP Racing GT-R(JOE SHINDO/柴田優作/富田竜一郎/高田匠/影山正美/上村優太選手)

ST-TCRクラス上位

クラス順位:チーム(選手)
1位:45号車BRIN・NAUB RS3 LMS(竹田直人/白坂卓也/田ヶ原章蔵選手)
2位:10号車IDI GOLF GTI TCR(Philippe Devesa/密山祥吾/Jake Parsons/脇阪寿一選手)
3位:108号車冴えカノfineレーシングwithRFC(ふじいじゅん/大野尊久/鈴木利男/荒聖治選手)

ST-Zクラス上位

クラス順位:チーム(選手)
1位:3号車ENDLESS AMG GT4(内田優大/山内英輝/高橋 翼/山田真之亮選手)
2位:51号車DIAMANGO Cayman(石原将光/坂本裕也/池田大祐/余郷 敦/福田幸平選手)

ST-1クラス上位

全体順位:チーム(選手)
4位:47号車D'station Porsche(星野辰也/織戸 学/近藤 翼/小林賢二/濱 賢二選手)

ST-2クラス上位

クラス順位:チーム(選手)
1位:59号車DAMD MOTUL ED WRX STI(大澤学/後藤比東至/井口卓人/石坂瑞基選手)
2位:6号車新菱オート☆DIXCELエボX(冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄/八巻渉/藤井芳樹選手)
3位:7号車新菱オート☆NeoGlobe☆DXLエボX(成澤正人/岡崎善衛/安斎景介/面野一今井慎吾選手)

ST-3クラス上位

クラス順位:チーム(選手)
1位:34号車TECHNO FIRST RC350(手塚祐弥/大草りき/前嶋秀司/大西隆生選手)
2位:39号車5ZIGEN ADVICS RC350 TWS TRACY(下垣和也/大島和也/近藤説秀/伊藤裕仁/廣島嵩真選手)
3位:38号車ADVICS muta racing RC 350TWS(堀田誠/阪口良平/堤優威/新田守男選手)

ST-4クラス上位

クラス順位:チーム(選手)
1位:86号車TOM'S SPIRIT 86(坪井翔/中山雄一/松井孝允/佐藤公哉選手)
2位:13号車ENDLESS・86(中山友貴/宮田莉朋/蒲生尚弥/菅波冬悟選手)
3位:884号車林テレンプ SHADE RACING 86(平中克幸/国本雄資/HIRO HAYASHI/石川京侍選手)

ST-5クラス上位

クラス順位:チーム(選手)
1位:69号車J'S RACING☆FIT(梅本淳一/窪田俊浩/梅田真祐/Najiy Ayyad/Ifwat Razak/成尾悟史選手)
2位:88号車村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/雨宮恵司/中島保典/山谷直樹/近藤善嗣選手)
3位:168号車冴えカノレーシングwith RFC(谷岡力/霜野誠友/大崎達也/猪股京介選手)

夜明けを迎えた富士スピードウェイ。雨の心配はなく、強い日差しに悩まされることもない快適なコンディションとなっている