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「2019 トライアル世界選手権 日本GP」レポート、トニー・ボウ選手が2日連続優勝
2日目はオールクリーンで完全勝利。藤波貴久選手は連続表彰台
2019年6月10日 16:22
- 2019年6月8日~9日 開催
6月8日~9日の2日間、ツインリンクもてぎ(栃木県芳賀郡茂木町)で「2019 FIMトライアル世界選手権 第2戦 ストライダー日本グランプリ」の決勝レースが行なわれ、両日ともTRIALGPクラスは12年連続総合王者のトニー・ボウ選手(Repsol Honda Team、Montesa)が優勝した。
日本人として唯一フル参戦している藤波貴久選手(Repsol Honda Team、Montesa)は2日続けて3位。チャンピオンシップでも3位につけ、シーズン序盤から幸先のよいスタートを切った。
女性クラスでも日本人選手が活躍
ルートが定められた複数のセクションを2ラップし、セクション内での足つきや後退、停止といったミスによる減点(スコア上は加点)の少なさを競うトライアル。2019年の日本GPでは、ツインリンクもてぎの山や森の地形を活かした15セクションが設定され、1日目と2日目のそれぞれで優勝者が決まる。2018年より2日連続開催となるのは日本のみとなっている。
また、同世界選手権では最高峰のTRIALGPクラスと、TRIAL2クラス、TRIAL125クラスに加えて、女性ライダーのみで争われるTRIALGP WOMENクラスがある。このうちTRIALGP WOMENクラスのレースについては、2018年から日本GPでも実施されるようになり、見どころが年々アップしている。
1日目は雨天のため困難なレースとなったが、2日目は曇りではあるものの降雨はほとんどなく、全般的に良好なコンディション。前日の鬱憤を晴らすかのようにスコアに「0」を重ねていたボウ選手は、結局最後まで1つのミスも犯すことなく走り抜け、オールクリーンの完全勝利とともに2日連続となる表彰台の頂点を手に入れた。
結果的には、トップライダーが登場するTRIALGPクラスの表彰台は、1日目と2日目ともにすべて同じライダーが獲得することになった。2日目の藤波選手は1ラップ目終了時点では2番手につけていたが、2ラップ目に記録した2回の減点5が響き3位。2ラップ目にうまく修正したが、合計減点数を4に抑えたアダム・ラガ選手(TRRS)に及ばなかった。
そのほか、スポット参戦したTRIALGPクラスの日本人選手は、黒山健一選手(Yamaha)が1日目12位、2日目13位、野崎史高選手(Yamaha)が14位、15位、小川友幸選手(Honda)が15位、14位という結果。TRIALGP WOMENクラスは、エマ・ブリストウ選手(Sherco)が2位以下に23ポイントの大差をつけて優勝し、今回の日本GPにスポット参戦した日本人の西村亜弥選手(Beta)は9位だった。