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トヨタとジェイテクト、豊精密工業の株式譲渡について検討開始

ドライブライン事業の高付加価値化

2019年7月10日 発表

 トヨタ自動車とジェイテクトは7月10日、2020年1月を目途にトヨタが保有する豊精密工業の株式を、ジェイテクトに譲渡する検討を開始することで合意したと発表した。

 株式譲渡は、両社の主要なドライブライン事業の競争力強化に向けたもので、全株式の譲渡終了後、豊精密工業の駆動製品、歯車製造、歯車の加工機など、すべての事業がトヨタからジェイテクトに移管される。

 現在、トヨタグループのドライブライン事業は、ユニットごとにトヨタ、ジェイテクト、豊精密工業が開発・生産を分担している。主要部品のデファレンシャルギヤをトヨタと豊精密工業が、トルクコントロールデバイス(電子制御4WDカップリング)をジェイテクトが手掛けている。

 今回の合意にいたったのは、ドライブライン事業製品の種類・大きさの品揃え充実や、複数ユニットのモジュール化による小型軽量化など「高付加価値化」を通じて、ドライブラインシステムとしての企画力・提案力を高めるためとしている。