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独アウディ、新型「Q3 スポーツバック」発表。ディーゼル&ガソリンモデルを欧州で2019年秋販売開始

年内に48Vマイルドハイブリッドシステム採用モデルも追加予定

2019年7月24日(現地時間)発表

新型「Q3 スポーツバック」

 独アウディは7月24日(現地時間)、クーペのようなシルエットを特徴とする新型コンパクトSUV「Q3 スポーツバック」を発表した。ヨーロッパで2019年秋から販売が開始され、ドイツにおける販売価格は「35 TDI Sトロニック」が4万200ユーロ、「45 TFSI quattro Sトロニック」が4万6200ユーロからとなる。

 Q3 スポーツバックは、SUVならではの力強い存在感と日常ユースにおける優れた利便性に、スポーティでエレガントなスタイルとクーペの俊敏なハンドリングを組み合わせた、アウディブランド初のコンパクトクロスオーバーモデル。ボディサイズは4500×1840×1560mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2680mm。

Q3 スポーツバックは、アウディブランド初のコンパクトクロスオーバーモデル。ボディサイズは4500×1840×1560mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2680mm

 パワートレーンは、ヨーロッパでの発売時には最高出力169kW(230HP)を発生する「2.0 TFSI」と、最高出力110kW(150HP)を発生する「2.0 TDI」というガソリンエンジンとディーゼルエンジンをラインアップ。発売後に「quattroシステム」を採用したMTモデルのほか、年内にはよりパワフルなディーゼルエンジンとエントリーレベルのガソリンエンジン、48Vマイルドハイブリッドシステムを採用したモデルも追加される予定となる。なお、追加予定の48Vマイルドハイブリッドシステムは、減速時にはエネルギーを回生し、低速走行時にはエンジンをアシスト。実際の走行条件で、100km走行あたり最大0.4Lの燃料を節約することができるとした。

パワートレーンは、ヨーロッパでの発売時には最高出力169kW(230HP)を発生する「2.0 TFSI」と、最高出力110kW(150HP)を発生する「2.0 TDI」をラインアップ。その後、MTモデルや48Vマイルドハイブリッドモデルなどを追加予定

 エクステリアでは全高がQ3よりも約3cm低く設定され、流れるような低いルーフラインや、力強い印象を与えるボディデザインを採用。立体的なデザインを取り入れた八角形のシングルフレームグリルでスポーティな印象を演出するとともに、エアロパーツに取り囲まれた低いウィンドウやエアインレットを統合したバンパーで幅広さを強調した。

低いルーフラインや、力強い印象を与えるエクステリアデザインを採用

 インテリアでは、装備レベルに応じてコントラストカラーのステッチが施される電動調整式フロントシートを装着。サイドパネルに沿ってカラーストライプが入ったスポーツシートも設定した。さらに、インストルメントパネルとアームレスト表面にアルカンターラを採用した仕様のほか、30色から選択できる「マルチカラーアンビエントライティング」をオプション設定した。リアシートは3分割タイプで、前後130mmのスライド機構や7段階のリクライニング機構を採用。ラゲッジルームはフロアの高さを2段階に調整可能で、容量は530L~最大1400Lまで拡大できる。

 また、10.25インチのデジタルインストルメントクラスターを装備。最上位システムの「MMIナビゲーションプラス」を選択すると「アウディバーチャルコックピット」が組み合わせられ、インストルメントパネル中央に10.1インチのタッチディスプレイが設置されるほか、一部モデルでは12.3インチの「アウディバーチャルコックピットプラス」も用意される。

Q3 スポーツバックのインテリア。ディスプレイはドライバーに向けて10度の角度がついている
ラゲッジルームは530L~1400Lまで拡大できる

 そのほかにも、車載SIMを介してネットワークに接続する「Audi connectオンラインサービス」や、Google Earthによるナビゲーションなどができる「Audi connectナビゲーション&インフォテインメントプラスパッケージ」といったネットワーク機能や、「バーチャル3Dサウンド付きバング&オルフセンプレミアムサウンドシステム」などを用意している。

 安全機能としては、正面衝突を回避・軽減する「アウディプレセンスフロント」がドイツで販売されるモデルに標準装備されるほか、車線逸脱警告、車線変更警告システムなど4つのシステムを採用。オプションで「アダプティブドライブアシスト」「360°カメラ」「パークアシスト」「リヤクロストラフィックアシスト」といったシステムを選択可能とした。