NOK、「2019 国際ロボット展」出展概要。生体信号ゴム電極を用いた義手など展示

ブースイメージ

　NOKは、12月18日～21日に東京ビッグサイト（東京都江東区有明）で開催される「2019 国際ロボット展」に出展。自動車や建設機械など、さまざまな分野で培ってきた高度な合成ゴム加工技術を生かし、産業機械からヒューマノイドまで幅広い製品展示で、ロボットを支える小さな部品1つひとつを最適な技術とともに紹介する。

歯面低μ布張りベルト

歯面低μ布張りベルト

　繊維メーカーと共同開発した特殊低μ布をベルトの歯面に一体成形することで低摩擦化を実現。高速回転、高荷重といった高負荷の条件下でも使用可能とした。さらに、摺動抵抗の低減により、多軸ロボットのアーム部や半導体搬送など幅広いニーズに対応でき、低騒音・低振動で工場内の作業環境向上にも寄与するとした。当日はブースにデモ機も用意される。

生体信号ゴム電極 Sotto

「生体信号ゴム電極 Sotto」

　体を動かしたときに筋肉に生じる電気信号で、体表面で測位できる「表面筋電位」の出力量やパターンによって動作制御を行なえる義手を展示。ドライ状態で容易に装着・固定可能で、長時間にわたり安定して計測できるため、ウェアラブル機器への応用も可能。ブースでは微小な筋電位を検知して動くデモンストレーションも行なわれる。

3原触モジュール

「3原触モジュール」（日本メクトロン製品）

　振動・電気刺激・温度の3つの触覚提示手段を世界で初めて指先サイズまで小型化・一体化し、手袋の指先部分への搭載に成功したという製品。電気刺激部分とモジュール間の接続部分にNOKグループ会社である日本メクトロンのFPC（Flexible Printed Circuits）が使われており、リアルな触覚の遠隔伝送や、VR空間での触覚の再現が可能。将来的にはロボットの遠隔操作を可能にする技術の1つとして注目されており、ブース内で実際に体験することができる。