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トヨタ、欧州向け「スープラ」に2.0リッター追加。“富士スピードウェイ仕様”は限定200台
「GR Supra GT4」を連想させるボディカラー採用
2020年3月25日 07:00
- 2020年3月17日(現地時間)発表
トヨタ モーター ヨーロッパは3月17日(現地時間)、欧州市場向けの「スープラ」2020年度モデルに、新たに2.0リッターターボグレード「GRスープラ2.0」を追加すると発表した。すでに2020年1月から生産が始まり、3月から欧州のユーザーに納車が始まっている。
新たに追加された2.0リッターターボグレードの重量は、3.0リッターターボグレードと比べて約100kg軽くなり、車両の動的性能はより高くなる。また、6気筒から4気筒となることでエンジン全体が短くなり、車体の質量がさらに中心寄りとなるため、重量比が前50:後50の理想的な前後バランスで、優れた慣性特性と素直なステアリング応答性を生み出す。
搭載されるパワートレーンは、直列4気筒DOHC 2.0リッターツインスクロールターボエンジン。電動式のウェストゲートバルブでブースト圧を細かく制御することで、より低回転域からターボを作動させることを可能にしている。最高出力は258PS/5000-6000rpm、最大トルクは400Nm/1550-4000rpmとなり、幅広い回転域でピークを利用できる。この特性により、0-100km/h加速は5.2秒をマークする(SPORTSモード&ローンチコントロールシステム使用)。3.0リッターターボエンジンに匹敵する性能を有する。最高速は250㎞/hでリミッターが作動する設定、燃費は5.9~6.3L/100kmとなる。
GRスープラ2.0は、18インチ鍛造アルミホイールが標準装備され、前後のグリップバランスを最適化するために、タイヤサイズはフロントが255/40ZR18、リアが275/40ZR18で、タイヤは「ミシュラン パイロットスポーツ」が指定タイヤ。また、8.8インチタッチスクリーンディスプレイ、4スピーカーと100Wオーディオシステム、ブラックアルカンターラのスポーツシートなどが標準装備となる。もちろん、プリクラッシュセーフティシステム、歩行者と自転車の検出、レーンキープアシスト(LKA)、道路標識アシスト、インテリジェントスピードアシストも装備する。
さらに、ナビゲーションシステムと便利なオンラインサービスへのリンク接続が可能となる「コネクトパック」、12スピーカーと425WのJBLプレミアムサウンドシステム、ヘッドアップディスプレイ、ワイヤレススマートフォン充電器、ブラックレザー内装、メモリ設定付きパワーシート、インテリア照明の調整機能など、高品質で便利な機能が備わる「プレミアムパック」、ハンドリングとパフォーマンスに焦点を合わせ、アダプティブバリアブルサスペンション(AVS)、アクティブディファレンシャル、「Supra」のロゴが飾られた赤いアルミ製ブレーキキャリパーを装備する「スポーツパック」など、3つのパックを好みに応じた組み合わせで装備できる。
スープラの開発に携わるマスタードライバー ヘルフィ・ダーネンス氏は「スポーツパックを追加しないことを選択したとしても、あらゆる面で2.0リッターのパフォーマンスに喜んで驚かされることを保証できます」とコメントしている。
限定200台の「富士スピードウェイバージョン」
GRスープラ2.0の欧州での発売を記念して、限定200台の「富士スピードウェイバージョン」が登場。
ボディカラーは、GAZOO Racingのロゴや「GR Supra GT4」を連想させるカラーリングで、ホワイトのボディに赤いドアミラーとなる。さらにホイールは通常仕様とは対照的な19インチマットブラックアルミホイールを装着。タイヤは通常モデルと同じくミシュラン パイロットスポーツで、サイズはフロントが255/35ZR19、リアが275/35ZR19となる。
室内はカーボンファイバー製のダッシュボードトリムインサートと、赤と黒のアルカンターラスポーツシートを備え、機能面では「コネクトパック」と「スポーツパック」が標準装備となる。