アウディジャパン販売、4月からポルシェ ホールディングGmbHの傘下に

　アウディ ジャパンは3月30日、保有するアウディジャパン販売の株式について、ポルシェ ホールディングGmbHの日本法人であるPAIG Japan Automobile Investment合同会社に譲渡する契約を締結したと発表した。

　ポルシェ ホールディングGmbHは、独フォルクスワーゲンAGが100%出資するグループ企業で、これによりアウディジャパン販売は、2020年4月1日からポルシェ ホールディングGmbH傘下の企業となり、アウディジャパン販売の代表取締役については、斎藤徹氏が退任し、森松司（もり しょうじ）氏が就任する。

　なお、今回の株式譲渡に伴うアウディジャパン販売の販売店に関する変更はない。斎藤氏はアウディの事業から離れるとしている。

　アウディジャパンの代表取締役社長であるフィリップ・ノアック氏は「斎藤氏は、厳しい環境の中でアウディジャパン販売を率い、持続的な成長に向けて、会社の組織やオペレーションを強化してくれました」とその功績を称えた。さらに「新社長の森氏とともに、アウディジャパン販売のビジネスをさらに成長させることを楽しみにしています」と述べている。

株式譲渡の理由

　ポルシェ ホールディングGmbHは、アウディを含むフォルクスワーゲングループの自動車販売事業を担っており、今回の株式譲渡は、ポルシェ ホールディングGmbHの事業をより一層グローバルに成長させていく戦略の一環。日本におけるアウディ販売店のモデルとしての役割を持つアウディジャパン販売においても、ポルシェ ホールディングGmbHは、多様なマーケットで培ってきた経験・ノウハウを生かしていく。また、アウディジャパンは、日本におけるインポーターとして卸売事業に注力する方針とのこと。

異動する子会社の概要

社名：アウディジャパン販売株式会社
所在地：東京都世田谷区尾山台2-30-8
代表者：代表取締役社長　斎藤 徹
事業内容：・Audi新車販売及び中古車販売、部品・用品の販売、および整備、損害保険代理業など
　　　　　・日本におけるアウディ正規販売店のモデルとして、首都圏と大阪において23店舗（新車13店、認定中古車7店、サービスセンター3か所）を運営
　　　　　・年間販売台数　約4800台（2019年）
資本金：69億4000万円
設立年月日：2000年10月3日
従業員数：約500名

株式譲渡先の概要

社名：PAIG Japan Automobile Investment合同会社（PHSの100%子会社）
所在地：東京都世田谷区尾山台3-5-2
代表者：CEO イヴァイロ・プレヴ　（Ivaylo Pulev, CEO）
事業内容：・日本においてPHSを代理する法人
資本金：500万円
設立年月日：2018年8月1日

株式譲渡先親会社の概要

社名：ポルシェ ホールディングGmbH
所在地：オーストリア ザルツブルグ
代表者：CEO ハンス・ペーター・シュッツィンガー（Hans Peter Schützinger,CEO）
事業内容：・オーストリアにおけるフォルクスワーゲンの輸入会社として設立。
　　　　　・その後、フォルクスワーゲンブランドだけでなくフォルクスワーゲングループの全てのブランドを取り扱うようになり、欧州で最大のフォルクスワーゲングループの自動車販売会社となる。現在では、欧州やアジア、南米地域など世界29か国で営業（卸売及び小売）。
　　　　　・フォルクスワーゲングループのグローバルな販売事業のノウハウを蓄積。
　　　　　・年間新車販売台数 76万3300台（2019年）
　　　　　・年間中古車販売台数　22万2700台（2019年）
売上高：222億ユーロ（2019年）
設立年月日：1947年4月
従業員数：3万1900名（2019年末）