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国交省、スロープ耐荷重を300kgに標準仕様ユニバーサルデザインタクシー認定要領を改正

スロープの耐荷重300kgに対応しながら仕様によりレベル1、レベル2のマークを表示

2020年3月31日 発表

300kgのスロープ耐荷重に対応する「標準仕様ユニバーサルデザインタクシー認定制度」においてレベル2の認定を受けた一般車両(左)、300kgのスロープ耐荷重に対応する「標準仕様ユニバーサルデザインタクシー認定制度」においてレベル1の認定を受けた一般車両(右)

 国土交通省は3月31日、タクシーのさらなるバリアフリー化を進めるため、標準仕様ユニバーサルデザインタクシーの認定要件としてのスロープの耐荷重を300kgとするとともに、新要件により認定を受けたタクシーの車体に表示するマークを定めて公表した。

 国土交通省では、2012年3月より標準仕様ユニバーサルデザインタクシーの認定を行なっているが、ユニバーサルデザインタクシーについては、そのスロープの耐荷重によって、一部の大型の電動車椅子等の利用者が乗車できない事例が発生していたことが課題となっていた。

 こうした状況を受けて、ユニバーサルデザインタクシーに搭載する車椅子乗降用のスロープについて耐荷重300㎏以上を標準化とするバリアフリー整備ガイドラインの改訂が行なわれ(改訂前は耐荷重200㎏以上を標準、300㎏以上を推進)、これを受けて標準仕様ユニバーサルデザインタクシー認定要領についても改正が行なわれた。

 新しい認定要領に基づいて認定した標準仕様ユニバーサルデザインタクシーについては車体にマークを表示。300kgのスロープ耐荷重に対応しながら、車両の仕様によってレベル1、レベル2を示す星印が表記される。