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国交省、完成検査の改善合理化の方向性について中間とりまとめ

自動化検査で効果評価や国際協調の観点で制度見直しを検討

2020年4月21日 発表

 国土交通省は4月21日、「完成検査の改善・合理化に向けた検討会」で議論を進めていた「型式指定制度における完成検査の改善・合理化の方向性」の中間とりまとめを公表した。

 同省では、複数の自動車メーカーにおいて不適切な完成検査が相次いで発覚したことを受けて、適切な完成検査を確保することを目的に、完成検査の改善・合理化に向けた検討会を2019年4月に外部有識者も交えて設置。同検討会において4回にわたり議論を行なってきたものを中間とりまとめとして公表した。

 公表された中間とりまとめは、「自動車型式指定制度における完成検査の位置づけとあり方」「完成検査の高度化・合理化」「品質管理制度・手法の改善」といった3つの項目でまとめられた。

 その中の完成検査の高度化・合理化については、完成検査の自動化に向けて自動化検査の定義や満たすべき要件案を整理したうえで、今後、実証事業を通じて要件整理及び効果評価を行なうことなどが示された。また、品質管理制度・手法の改善については、国際協調の観点から型式指定制度等の見直しを検討し必要な措置を講じるという方向性が示された。

「型式指定制度における完成検査の改善・合理化の方向性」の中間とりまとめ
参考資料