国交省、完成検査の実施方法などを明確化。省令を一部改正

　国土交通省は10月12日、完成検査の実施方法などを明確化して適切な完成検査の確保を目的とした道路運送車両法に基づく省令の一部改正等を行なった。

　これまで通達において規定されていた完成検査員の選任に係るルールを省令などに規定したほか、完成検査の記録を書き換えできないようにする措置や、型式指定制度の適正な運用の確保のための勧告制度に係る規定を新設した。

　今回の改正は、外部有識者などからなる「適切な完成検査を確保するためのタスクフォース」による「中間とりまとめ」や、その後に判明した燃費および排出ガスの抜取検査における測定値の書き換え事案などを踏まえたもの。

　同省では今後の検討課題として、技術進展などを踏まえ、完成検査の改善・合理化を含め、生産される自動車の保安基準適合性の確保のあり方について継続的に見直しを行なうことが「中間とりまとめ」において指摘されており、この課題についても関係者と議論しつつ取り組んでいくとしている。

改正概要