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国交省、自動車の完成検査について調査結果。23社から「不適切な取り扱いはない」との報告

日産に加え、問題があったのはスバルのみ

2017年10月30日 発表

国交省、自動車の完成検査について調査結果。23社から「不適切な取り扱いはない」との報告 国内で型式指定を取得している自動車メーカー等の24社に対して行なった調査結果。23社から不適切な取扱はないとの報告があった
国内で型式指定を取得している自動車メーカー等の24社に対して行なった調査結果。23社から不適切な取扱はないとの報告があった

 国土交通省は10月30日、国内で型式指定を取得している自動車メーカー等の24社に対して行なった、完成検査の不適切な取り扱いの有無についての調査結果を公表。スバルの1件を除く、残りの自動車メーカー等の23社は不適切な取り扱いはないと報告した。

 同調査は、日産自動車における完成検査の不適切な取り扱いを受けて、9月29日にそのほかの自動車メーカー等に対して、同様の不適切な取り扱いの有無等に係る調査を実施。その結果を1カ月以内に報告するよう要請したもの。

 調査では、型式指定後の完成検査実施における完成検査員有資格者以外の者による完成検査実施などの不適切な事案の有無について調査し、完成検査に係る不適切な事案等があった場合には、その内容の詳細の報告を求めた。

 同調査により、スバルから完成検査において不適切な取り扱いを実施していたとの報告があり、スバルに対しては以下のとおり指示を行なった。

・完成検査の確実な実施を確保するよう業務体制を改善すること。

・すでに販売・登録された自動車についての市場措置等の対応を、速やかに検討し報告すること。

・完成検査の不備に関係がある可能性のある事故等があれば、速やかに報告すること。

・不適切な完成検査の過去からの運用状況等、事実関係の詳細を調査し及び再発防止策を検討し、1カ月を目処に報告すること。併せて型式指定に関する業務全般の法令遵守状況等を点検すること。

 今後、同省ではスバルから提出される報告内容を精査して、不適切な完成検査の事実関係をよく把握した上で厳正に対処していくとしている。また、そのほか各社への対応として、報告内容を精査するとともに、その結果に応じて必要な措置を講じていくとしている。

国交省、自動車の完成検査について調査結果。23社から「不適切な取り扱いはない」との報告 自動車の型式指定制度の概要
自動車の型式指定制度の概要