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アウディ、第2世代となる新型「A3 セダン」デビュー。欧州での発売は4月末
48Vマイルドハイブリッド仕様の1.5リッターTFSIと2.0リッターTDIを設定
2020年4月22日 11:31
- 2020年4月21日(現地時間)発表
独アウディは4月21日(現地時間)、第2世代となる新型「A3 セダン」を公開した。欧州での発売は4月末で、納車は夏からを予定している。1.5リッターガソリン直噴ターボの「35 TFSI」には新開発の6速MTと7速Sトロニックを、2.0リッターディーゼルターボの「35 TDI」は7速Sトロニックを組み合わせる。価格は2万7700ユーロから。
新型A3 セダンはスポーティでエレガントな外観が特徴。ボディサイズを先代モデルと比較すると、ホイールベースはそのままに全長は40mm長く、全幅は20mm広く、全高は10mm高くなった。これにより、運転席のヘッドルームは20mm広くなり、ドライバーの居住空間が拡張。トランク容量は425Lで先代モデルと同等とした。
エクステリアでは、ハニカムグリル形状の大きなシングルフレームを配置するとともに、マトリックスLEDテクノロジーを搭載する最上位モデルでは、ここに新しいデジタルデイタイムランニングライトを収納。ここは15個のLEDセグメント(3個×5段)で構成される。
A3 スポーツバックはサイドのボディラインが後輪のアーチの前に向かって上昇し、リアの短いオーバーハングを強調しているが、セダンはスポーツバックより150mm長く、サイドのボディラインはリアバンパーまで伸びていて、より長さが強調されたエレガントな外観を実現。また、幅の広いボディショルダーの凹面では特徴的な陰影が表現される。ルーフラインは、クーペのようにBピラーから動的に傾斜し、テールゲートのスポイラーまできれいに伸びるデザイン。オプションのカーボン製スポイラーを装着すると視覚的なアクセントをつけることも可能になっている。
この流線形ボディは空気力学にも効果を発揮していて、TDI仕様の新型A3 セダンはCd(空気抵抗)値0.25を達成し、第1世代よりも0.04ポイントすぐれた値をマーク。フロントバンパーのシングルフレームの左右にある2つの電子制御によって開閉するルーバーモジュールを備えた冷却空気入口も貢献していて、水温や走行速度など状況に応じて空気の流れをコントロールするという。加えてボディ底面のアンダーパネルや、空気力学により空気抵抗値が改善されたミラーなどにより、総合的に空気抵抗を減少させている。
ガソリンモデルではシリンダーオンデマンドテクノロジーに加えて48Vのマイルドハイブリッドシステムを組み合わせ、最大50Nmのトルクでエンジン出力をサポート。日常運転では100kmあたり最大0.4Lの燃料消費量を削減できるとしている。
デジタルコネクト化されたコクピット
A3 セダンの中央に配置されたMMIタッチディスプレイを備えたインストルメントパネルは、ドライバーに向かってわずかに傾けられ、対角10.1インチの大型パネルは直感的に操作が可能。
また、標準で「手書き検索機能」が用意されるほか、オプションでクラウドを利用した音声検索も可能。ドライバー向けに用意される10.25インチのインストルメントクラスタは標準モデルでもデジタル化されていて、スポーティなグラフィックを含む3つの異なる表示方法から選択ができる。エンジン回転数とスピードは赤い棒グラフとして表示させることも可能となっている。
新しいA3 セダンのインフォテインメントシステムには、第3世代のモジュラーインフォテインメントプラットフォーム(MIB 3)を使用した「MMIナビゲーションプラス」を搭載。MIB 3は、旧型モデルの10倍の処理能力を誇り、LTE Advanced速度でクルマを接続し、Wi-Fiホットスポットを使い、乗員のスマートフォンをインターネットへ接続することも可能。MMIナビゲーションプラスは、高速道路情報、ニュース、写真、営業時間、関心のあるポイントに関するユーザーレビューなどの追加情報を含む、多数のアウディコネクトサービスを標準で利用可能。
アウディグループが提供するスウォームインテリジェンスを利用した「Car-to-Xサービス」も使用可能。例えば、対応する機器を備えた車両に危険区域や制限速度を報告したり、道路脇に無料の駐車スペースを見つけたりすることも可能となる。また、エンジンをかけていない場合でも「myAudiアプリ」を使えばスマートフォンから愛車のナビゲーションを操作することができる。