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村田製作所、運転支援や自動運転を支える世界最小&世界最大静電容量の「三端子低ESL積層セラミックコンデンサ」

自動車向け三端子積層セラミックコンデンサの量産を開始

2020年4月23日 発表

世界最小と世界最大静電容量の三端子低ESL積層セラミックコンデンサ

 村田製作所は4月23日、自動車向けとして世界最小となる1005Mサイズの三端子低ESL積層セラミックコンデンサ「NFM15HC105D0G3」、1608Mサイズにおいて世界最大の静電容量となる10μFの自動車向け三端子低ESL積層セラミックコンデンサ「NFM18HC106D0G3」の量産を開始したと発表した。

 近年、ADAS(先進運転支援システム)や自動運転など自動車の高機能化に伴い、自動車1台に搭載されるプロセッサ数が増え続け、これらを正しく作動させるための積層セラミックコンデンサの搭載数も増加。こうした動きを受け、自動車向けの積層セラミックコンデンサの員数削減による面積削減および信頼性を向上させるために、小型大容量化および低ESL化による高周波特性向上のニーズが高まっている。

 村田製作所では、独自のセラミックおよび電極材料の微粒化・均一化による薄層成形技術と高精度積層技術を用いることで、NFM15HC105D0G3は従来同容量品に比べて体積比約60%減の小型化に成功。NFM18HC106D0G3は従来同サイズ品と比べて約10倍の大容量化を実現した。今後も市場ニーズに対応したラインアップ拡充に取り組み、自動車の高性能化・高機能化に貢献していくとしている。

NFM15HC105D0G3とNFM18HC106D0G3の主な仕様