ニュース

国内自動車メーカーに6月以降の生産状況や新型コロナ対策を聞いた【ダイハツ編】

「ロッキー」「ライズ」が好調。新型「タフト」で市場を活性化できれば

ダイハツ工業の滋賀(竜王)工場

 2020年3月13日に成立した新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言が解除されてから約3週間。新型コロナウイルスの長期化も懸念される状況のなか、新型コロナウイルスとともに生活していく“Withコロナ”という新しい生活様式も生まれてきた。

 この“Withコロナ”時代において、移動中に第三者との接触が避けられるという意味で改めてクルマへの注目が集まっているという見方がある一方で、世界的には新車需要の低迷を受けて生産調整を行なっているとも聞く。そのあたりを含め、自動車メーカーの生産体制はコロナ禍前と後でどう変わったのか。6月以降の生産状況や新型コロナウイルス対策などの取り組みについて、ダイハツ工業 広報部に聞いた。

 なお、ダイハツは2019年11月5日に発売したコンパクトSUV「ロッキー」「ライズ」が好調とのこと。さらに、6月10日には新型軽クロスオーバー「タフト」を発売している。「新型タフトで世の中を少しでも明るく、市場を活性化できれば」とダイハツ 広報部が話す通り、大きなガラスルーフを持つ新型タフトは、これからの旅行や外出の際に、明るく、楽しい気持ちにさせてくれそうだ。

新型「タフト」は前席頭上に大きなガラスルーフを配置。開放感のある明るい車内はこれからの外出がきっと楽しくなるだろう

──国内各工場について、緊急事態宣言が出された4月や5月と比べて現在の工場稼働はどのような状況でしょうか?

ダイハツ広報部:6月は一部工場では稼働休止日を設けていますが、おおむね5月以前に比べるともと通りに戻ってきています。好調な「ロッキー」「ライズ」をはじめとして、ご注文いただいたお客さまに対しいち早くお届けできるよう、しっかり生産活動を続けていきたいと思います。

──納期にもっとも影響が出ているモデルはありますか? また、期間はどのくらいですか?

ダイハツ広報部:申し訳ございませんが、モデル別の影響についてのコメントは控えさせていただきます。

──海外の拠点は現在どのような状況なのでしょうか。

ダイハツ広報部:マレーシアは5月後半から、インドネシアは6月3日から稼働再開しました。

──緊急事態宣言は解除されましたが、コロナ禍において各工場で取り組んでいる感染防止対策(出社の手順、従業員の出社人数、拠点での移動方法、休憩や食事の方法、訪問者や請負業者との接触方法など)はありますでしょうか。

ダイハツ広報部:下記のような取り組みを行なっています。

通勤:公共交通機関通勤者の一時的な車通勤の許可/工場勤務者の作業服着用通勤許可(更衣室の3密低減)
出社人数:恒久的な在宅勤務制度の導入/事務職は週3日を目標として在宅勤務を推進
出張:国内外問わず不要不急の出張は回避
食事:過密状態を防ぐため時差喫食の実施
ご来客:マスク着用、手指除菌のお願い

──車両生産のほか、マスクやフェイスシールドの生産など医療従事者へのサポートといった動きも見られます。そうした新たな取り組みについて、改めて教えてください。

ダイハツ広報部:5月からマスクの内製を開始しています。日当たり数百枚程度の生産で、社員向けのものになります。世の中のマスク不足に対応することが目的です。

 また、関係会社でフェイスシールドの生産を行ない、近隣の医療施設などへ寄贈いたしました。

──ひと言メッセージをお願いします。

ダイハツ広報部:こうした状況下ではありますが、先日発売された新型「タフト」で世の中を少しでも明るく、市場を活性化できればと考えています。また、弊社のスローガン「Light You Up」は世の中を明るく、という思いも込められております。

 1日でも早く元の日常を取り戻せるよう、頑張ってまいりましょう。