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ヤマハ、エンデューロ競技用「YZシリーズ」2021年モデル
YZ450FXは最適化された新エンジンを軽量フレームに搭載
2020年7月30日 16:02
- 2020年10月9日および30日 発売
- YZシリーズ 63万8000円~112万2000円
- キッズ向けファンバイクPW50 17万6000円
ヤマハ発動機は10月9日および30日に、排気量124cm 3 ~449cm 3 のクロスカントリー・エンデューロ向け競技用の2021年モデル4機種を発売する。「YZ450FX」は2020年7月30日~12月27日まで、その他のモデルは2020年7月30日~2021年1月29日までの期間限定予約販売となる。また、オートマチックエンジンを搭載するキッズ向けファンバイク「PW50」の2021年モデルを、上級オフロードレーサーYZシリーズの2021年モデルと共通コンセプトの最新カラー&グラフィックを採用し発売する。
今回マイナーチェンジが行なわれた「YZ450FX」は、エンデューロレースに最適化した4ストローク449cm 3 エンジンを搭載し、走破性に貢献するFX専用チューニングのフレームとFX専用セッティングが施された前後サスペンション、さらに制動力とコントロール性を向上させたブレーキ、推奨マップを更新し利便性を向上させたパワーチューナーなどにより、いっそう戦闘力が高められている。
また、YZシリーズ共通コンセプトの新カラー「ディープパープリッシュブルーソリッドE」&グラフィックが採用された。
PW50は、体重25kg以下の子供向けオフロード入門モデルで、初代から39年続くロングセラーモデル。主な特長は、スロットルを回すだけの簡単操作で走るオートマチックエンジンと、扱いやすい軽量・小柄な車体。さらにメンテナンス負荷の少ないシャフトドライブ。そして、自転車と同じ操作となる左右レバー式のハンドブレーキとなっている。
YZ450FXの主な特長
エンデューロレースに最適化した4ストローク449cm3エンジン
モトクロス競技用ハイエンドモデルYZ450Fのエンジンを、クロスカントリー・エンデューロレースに最適化して搭載。アルミ鍛造ピストン、シリンダーヘッドが新設計され、燃焼室をコンパクト化することで13.0:1の高圧縮比を実現。さらに吸気・排気系とフューエルインジェクション、点火マップにYZ450FX専用セッティングを施すことで、レースに必要な扱いやすさと高回転域での力強さ、伸びのあるプリングパワーを両立した。
また、エンジンのヘッド周りが新設計されたことで、従来比約300gの軽量化を実現。さらに走行性能向上のために、カム軸とクランク軸の間隔を短縮してマス集中化が図られている。
他にも、シリンダーボディ、コンロッド長、トップリングの仕様変更。放熱性の高いロングリーチプラグ採用。パワー感や排気音向上に貢献するΦ41mmエキゾーストパイプ(FX専用サイレンサー付)が採用された。
高い走破性に貢献するFX専用チューニングのフレーム
フレームはYZ450Fと同一のバイラテラルビームフレームを採用。FX専用チューニングを施した前後懸架ブラケットで剛性バランスを調整し、良好な接地感と軽快なハンドリング、ギャップ走行時の安定性を実現した。
FX専用セッティングを施した前後サスペンション
フロントサスペンションは、高い応答性を発揮する倒立式フロントサスペンション(KYB製スプリングタイプ)を採用。エンデューロ専用セッティングを施したリアサスペンション(KYB製)とともに、走破性向上に貢献する。
制動力とコントロール性を向上させたブレーキ
フロントブレーキはキャリパーのピストンサイズを大径化し剛性を30%向上。新作パッドとディスクローターを採用し優れた制動力とコントロール性を両立。リアブレーキはキャリパーとディスクの形状を変更するとともに熱容量バランスの最適化を施し、従来比120gの軽量化と制動力の安定性を向上させた。