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ヤマハ、モトクロス競技用「YZシリーズ」2021年モデル
低中速のパワーはそのままに、ピークパワーをアップし、より勝てるマシンへと進化
2020年7月31日 13:55
- 2020年10月9日および30日 発売
- YZシリーズ 49万5000円~107万8000円
ヤマハ発動機は10月9日および30日に、排気量64cm 3 ~449cm 3 のモトクロス競技用の2021年モデル8機種を発売する。
マイナーチェンジが行なわれる「YZ250F」は、吸気ポートやカムプロフィールの変更により性能向上を図ったエンジンと、高回転でのパワー感向上に貢献する吸気システムに加え、エンジン性能と心地よいサウンドに寄与するサイレンサー。さらに、軽量化と剛性バランス最適化を両立したバイラテラルビームフレームとキャリパーやパッドの変更で性能を向上させたブレーキ。高い信頼性を追求したクラッチとトランスミッションなどにより戦闘力が高められている。
またYZシリーズ共通コンセプトの新カラー&グラフィックを採用。さらにYZ250Fには受注期間限定カラーとして「Monster Energy Yamaha Racing Edition」を設定し、ファクトリーマシンのカラーリングイメージを再現した。
YZ250の主な特長
吸気ポート、カムプロフィール変更などで性能向上を図ったエンジン
中・高回転域やオーバーレブ領域でのパワー感、加速感の持続を照準にエンジン開発が行なわれ、吸気ポート変更によって混合気の吸入量を増加。さらにカムプロフィール変更によってワークアングルのオーバーラップを減らし、出力向上に貢献。また、カムチェーンに耐摩耗性と信頼性を高めるバレル研磨加工を施し、テンショナーにはコイルスプリングの特性を最適化することで、高回転域でのカムチェーンに対する追従性が向上した。
高回転でのパワー感に貢献する吸気システム
エアクリーナーボックスのキャップケースにダクトを開け、吸入効率を向上。さらに内部のファンネル廃止と吸気の管長をショート化したことにより、高回転域でのパワー向上に貢献。
エンジン性能と心地よいサウンドに寄与するサイレンサー
高回転域のパワーとサウンド、消音効果を高次元でバランスさせた新型サイレンサーを採用。容量拡大と減衰特性のチューニングを施すことで、低周波中心のトルクフルなサウンドを活かしながら高周波のノイズ感を抑え、高回転時の滑らかなエンジンフィーリングにも貢献する。
軽量化と剛性バランス最適化を両立したフレーム
YZ450F(現行モデル)と同型のバイテラルビームフレームを採用しました。タンクレールの薄肉化とダウンチューブの肉厚化を行いながら、軽量化と剛性バランス最適化を両立。さらにエンジンを搭載するブラケット類のセッティング調整を重ね、バンプ通過時の滑らかな車体挙動を実現しています。
キャリパーやパッドの変更で性能を向上させたブレーキ
フロントブレーキはピストン大径化、キャリパー形状刷新などでパッド接触面の拡大を図り、制動力とコントロール性を向上。リアブレーキはキャリパーとローターを変更し、軽量化と熱容量バランスの最適化により熱歪みを抑え、安定した制動力を発揮する。
高い信頼性を追求したクラッチとトランスミッション
ハウジング外郭部の厚みを増すことで、クラッチの強度が17%向上。力強いエンジンパワーを確実に路面へと伝達。トランスミッションは、3~4速ギアに表面強度を高めるショットピーニング加工を施し、エンジン性能に対する信頼性も向上させている。