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FIA世界ラリー選手権「ラリージャパン 2020」開催を断念

8月21日にラリージャパン運営事務局によるオンライン会見開催

2020年8月19日 発表

 ラリージャパン2020 実行委員会は8月19日、国際自動車連盟(FIA)、日本自動車連盟(JAF)ならびにWRCプロモーターGmbHと協議の結果、競技主催者とともに、11月に予定していたFIA世界ラリー選手権「ラリージャパン 2020」の開催を断念したと発表した。今後、8月21日にラリージャパン運営事務局によるオンライン会見する予定。

 ラリージャパンはFIA世界ラリー選手権の1戦であり、選手や関係者のほとんどがヨーロッパを拠点とする外国人。新型コロナウイルス感染症が世界中で流行し、日本政府はその水際対策として3月以降、多くの国を対象とした外国人に対する入国制限の政策をとっており、この方針は今後しばらく続くものと考えられている。

 ラリージャパン実行委員会では、今秋の大会実現に向けて、政府や関係省庁を含む多方面の調整を試みたが、開催まで3か月に迫った現段階でも、11月に数百人規模の外国人選手や関係者を入国させられる見通しがまったく立たないという結論となった。

 同実行委員会は「約2年半にわたりラリージャパン開催に向けて招致活動や開催準備活動を行なってきた関係者一同にとって大変つらい決断ではありますが、これ以上判断を先送りすることは各方面への影響が大きくなりすぎると判断いたしました。ご理解いただければ幸いです」とコメントしている。

 今後は来年秋の開催が内定している2021年大会に向けての準備に入るとしている。詳細については決定次第あらためて発表される。