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ノリタケ製のラリージャパン2021トロフィー初公開 「GO TO ラリージャパン2021」会場に大村愛知県知事も登場

ラリージャパン2021の開催概要も発表

2020年11月21日~22日 開催

 愛知県・岐阜県で2021年開催予定のFIA世界ラリー選手権(WRC)日本ラウンド「ラリージャパン2021」に向けたPRイベント「GO TO ラリージャパン2021」が、名古屋市栄・久屋大通公園内の「ミツコシマエ ヒロバス」において、11月21日~22日に開催されている。

 会場では、TOYOTA GAZOO RacingのWRC参戦マシン「ヤリスWRC(レプリカ)」の展示やラリードライバーによるトークショーの開催、大会開催予定地域のイベント紹介ブースなども出展している。

 同会場で開催された記者会見では、大村秀章愛知県知事とラリージャパン2021実行委員会 会長 高橋浩司氏が登壇して、2021年の開催に向けた意気込みが語られるとともに、ラリージャパン2021の開催概要とラリージャパン2021トロフィーも公開された。

 公開されたラリージャパン 2021の開催概要(2020年11月21日現在)は、開催日時は2021年11月11日~14日の4日間。メイン会場は愛・地球博記念公園(※通称モリコロパーク:愛知県長久手市茨ケ廻間乙1533-1)に設置され、11月11日にセレモニアルスタートを愛知県名古屋市で実施される。

 サービスパークと大会本部(HQ)は豊田スタジアム(愛知県豊田市千石町7丁目2)、サテライト会場を岡崎中央総合公園(愛知県岡崎市高隆寺町字峠1番地)に設置。スペシャルステージは愛知県の岡崎市、豊田市、新城市、長久手市、設楽町、岐阜県の恵那市、中津川市、といった計2県8市町で行なわれる。

名古屋テレビ塔の近くにある名古屋・栄のイベントスペース「ミツコシマエ ヒロバス」において開催されている「GO TO ラリージャパン2021」
ラリー車両などの展示が行なわれた
新型車「GRヤリス」「ヤリス」「ヤリスクロス」の展示
エクリプス クロス PHEVも展示された

本来はラリージャパン本番の2日目を迎えてたはず

ラリージャパン2021実行委員会 会長 高橋浩司氏

 記者会見に登壇したラリージャパン2021実行委員会 会長 高橋浩司氏は「今日、明日の2日間は多くの方々にラリージャパンの魅力に触れていただき、大会への期待が膨らむことで、少しでも世の中を勇気づけられる場となることを願ってやみません」と今回のPRイベント開催に向けてあいさつ。

 2020年のラリージャパン開催中止については、高橋氏は「おかげさまで秋晴れの素晴らしい週末になりました。本来であればこの土曜日はラリージャパン本番の2日目を迎えてたはずと思いますと、今だに悔しさがこみ上げてくることはありますけれども、コロナウイルスの感染症拡大状況がいま第3波と言われております。外国人の入国規制もまだ解かれていない状況の中で世界選手権を開催できないという決断は、今となっても致し方なかったものだと考えております」と話した。

 2021年大会に向けて、高橋氏は「本年の開催を目指しまして今年の8月まで開催の準備を続けてまいりました。残念ながら開催は叶わなかったのですけれども、1年後の2021年の大会設計の基礎はこれまで準備して参りました2020年大会のものをベースとしながら、さらに1年間の準備期間が増えたということで、よりよい大会、イベントを計画できるように、また、FIAスポーティングレギュレーションが改定になりますので、それにも対応できるように再構築の作業を現在進めております」と現状を報告した。

 また、2020年の開催計画との変更点について、高橋氏は「従来はモリコロパークに設置予定でございましたサービスパーク、そしてヘッドクォーターですけれども、豊田市の豊田スタジアムに分離移転することにいたしました。モリコロパークはご存知の通りジブリパーク計画に伴う改修工事が入りますので、特にサービスパークを置く予定でした北駐車場の使用面積の制限等が出てまいります。そうした理由により豊田スタジアムの駐車場をお借りして、競技の運営に関わる機能をそちらに集約し、モリコロパークはスペシャルステージも含め大会を盛り上げるラリーパークとしての機能に特化することにいたしました。また、昨年セントラルラリーでステージとして走行いたしました岡崎市の中央総合公園もサテライト会場という位置付けにいたしまして、スーパースペシャルステージを実施する計画で準備を進めております」と説明した。

 2021年の開催に向けて、高橋氏は「ラリージャパンをより多くの方々に観戦いただき、ラリーの醍醐味、世界レベルの迫力を体験して頂けるよう、愛知県、岐阜県の両県はもとより、開催自治体の協力をいただきながら、よりよいイベントを組み立てられるよう努力してまいります」との意気込みを述べた。

大村秀章愛知県知事

 一方、記者会見に駆けつけた大村秀章愛知県知事は「自動車の文化の1つであるモータースポーツを世界一の自動車産業の集積地であるこの愛知から大いに盛り上げていきたい、そういう使命ミッションがあると思ってます。なので、この世界ラリー選手権ラリージャパン2021、皆さんと一緒に大いに盛り上げていきたいと思います」などと、意気込みを語った。

ノリタケ製ラリージャパン2021トロフィー公開

 記者会見では、このイベントに合わせて優勝者と優勝したマニュファクチャラーに贈られるラリージャパン2021トロフィーが公開された。

 公開されたトロフィーは、愛知県名古屋市に本社を持つ日本を代表する陶磁器ブランドのノリタケ製となり、ボーンチャイナの上にラリージャパンの赤と日本の赤を用いて華やかさ・力強さを表し、その中にラリーカーがあらゆる道をかけるさまを書画の軌跡を使い、大胆に表現したという。

左側が優勝者に贈られるトロフィー、右がマニュファクチャラーに贈られるトロフィー

 高橋氏からは、「このラリージャパンのトロフィは、日本らしさを表現したいと思っておりました。なおかつ、世界選手権の世界クオリティを表現できる、そしてこの開催地域全体を一緒に盛り上げていただける地元の企業さまにトロフィーの製作をお願いしたいということで、世界的な陶磁器ブランドでありこの地元愛知県の企業でもありますノリタケさまに、このトロフィーの製作をお願い致しました。構想から約10か月の期間をかけて、なんとかこのイベントに間に合わせていただきました」と紹介された。