SNSでの約束をインディ500優勝で実現 道頓堀で佐藤琢磨選手のグリコ「ゴールインマーク」を見てきた

道頓堀グリコサインに掲示された佐藤琢磨選手の“ゴールインマーク”

　江崎グリコは、同社がサポートするレーシングドライバー 佐藤琢磨選手がインディ500で3年ぶり2回目の優勝を果たしたことを記念し、道頓堀グリコサイン（大阪市中央区）に佐藤選手による「ゴールインマーク」と祝福メッセージを期間限定で放映している。期間は9月4日から17日までの約2週間で、日没から22時までの15分に1回実施する。

　インディ500は世界三大レースの1つ。2020年大会は104回目にあたり、無観客で開催された。佐藤琢磨選手は今年11回目の出場で、2017年に日本人初優勝を果たしており、今回で2度目の快挙となった。

　2017年の初優勝の際にも、江崎グリコは道頓堀グリコサインに佐藤選手の両手を上げたガッツポーズの写真に祝福メッセージを重ねて放映したが、そのポーズは両足を地面につけていたため、当時SNS上で「足を上げれば完璧」などの投稿があり、佐藤選手自身が「今度やってみる笑」と答えていた。有言実行、それから3年で“佐藤選手版ゴールインマーク”が実現したことになる。

　9月4日の放映初日、道頓堀で第1回目の放映を見てきたので、その映像とともに周囲の様子をお伝えする。

佐藤琢磨選手のインディ500優勝祝福メッセージ実施概要

・日時：9月4日～9月17日の日没～22時まで
（参考：9月4日は18時50分に電飾点灯、メッセージは19時ちょうどから）

・場所：道頓堀グリコサイン（大阪市中央区道頓堀1-10-2）
・内容：15分ごと、1回約30秒放映

江崎グリコの「ゴールインマーク」

　江崎グリコのゴールインマークは、国民の健康増進に貢献したいという江崎グリコの創業者・江崎利一氏が、キャラメルにグリコーゲンを入れた「栄養菓子グリコ」の開発中に考えたもの。「スポーツこそ健康への近道、子どもの遊びの本能もスポーツに繋がっている。それらの象徴がゴールインの姿だ」とひらめいたという。ちなみに「一粒300メートル」というキャッチコピーを覚えているだろうか。これはキャラメル一粒あたりのエネルギー量を分かりやすくたとえたものだ。

　現在の道頓堀グリコサインは6代目で、初代は戦前の1935年に高さ33mの看板として完成した。その後も特設ステージ付きや噴水付きなど斬新なしかけで道頓堀、戎橋の顔となり、現在はLEDビジョンで映像などが自由に放映できる。

9月4日、夜の道頓堀戎橋。グリコサインとともに、非常に認知度の高いスポット

　グリコサインの正面や戎橋の上からは、モータースポーツファンや佐藤選手のファン、通りがかりの観光客たちが集まって一瞬の祝福メッセージをカメラに収めていた。カメラマンとしてモータースポーツも撮っていたという兵庫県尼崎市の男性（50歳）に話を聞いたところ、男性は3年前の優勝のときはポーズの話題もなかったので見に来なかったそう。しかし「今回は佐藤選手自らSNSでゴールインマークのことをツイートしていたので見に来ました」という。スマートフォンで画面が変わるたびに要領よくシャッターを切りながら、「手の角度もほぼピッタリで素晴らしいですね！」とコメントしていた。

江崎グリコのゴールインマーク

グリコサインの移り変わり

佐藤琢磨選手へのメッセージも綴られている

佐藤琢磨選手のゴールインマーク

　周囲ではスマートフォンやビデオカメラで撮影後、再生しながら談笑するカップルや、自らもゴールインマークをとって撮影する人、撮影後すぐSNSに投稿する人の姿もあった。なお、写真では少し見づらいが、実際に見ると佐藤選手の姿もくっきりと鮮やかに見えるので、近くを通りかかる機会があればぜひごらんいただきたい。

　まさに“完全に一致”という言葉がピッタリの今回の「ゴールインマーク」。佐藤琢磨選手自身もインタビューでこのポーズをすることがインディ500優勝のモチベーションになっていたと語っており、ファンとのSNSでの約束を果たすとともに、インディ500を2度も優勝するという偉業を成し遂げた。

インディ500、2度目の優勝をした佐藤琢磨選手がリモート会見 「最後まで爪を隠し、余裕を持ってレースを運べた」 - Car Watch

https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1272875.html

佐藤琢磨選手のゴールインマークに変わったグリコサインと戎橋

多くのファンが撮影をしていた