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トヨタ紡織、新開発シートや内装品などが「ヤリス クロス」に採用

1つのモーターで作動する6ウェイパワーシート、6:4分割アジャスタブルデッキボードなど

2020年9月24日 発表

トヨタ自動車「ヤリス クロス」

 トヨタ紡織は9月24日、新開発したシートや内装品などがトヨタ自動車の新型「ヤリス クロス」に採用されたと発表した。

 今回ヤリス クロスに採用されたのは、「Z」「HYBRID Z」に標準装備される運転席6ウェイパワーシートをはじめ、トヨタのコンパクトSUVとして初採用の4:2:4分割可倒式リアシートや6:4分割アジャスタブルデッキボード(「Z」「HYBRID Z」「G」「HYBRID G」の2WDに標準装備)など。

 運転席6ウェイパワーシートは運転席の前後スライド、リクライニング、シート上下の3つの機能を1つのモーターで駆動させ、それぞれの機能が1モーションのスイッチ操作で作動する機構を世界で初めて開発。3つの機能がそれぞれのモーターで駆動していた従来品と比べ、シート作動性能を確保しながら構成部品の最適化と軽量化によりコンパクトSUVへのパワーシートの提供を可能にした。これまでのパワーシート用スイッチ機能に加え、ノブの操作で動力を伝えるマニュアルクラッチを内蔵したクラッチボックスを新開発したことにより、1つのモーターで作動する6ウェイパワーシートを実現したとのこと。

運転席6ウェイパワーシート
運転席6ウェイパワーシート機能の紹介動画(1分39秒)

 4:2:4分割可倒式リアシートではリアシートの中央部だけを倒すことができ、長尺物の積載と大人4人の乗車を可能にした。また、シートを前倒ししたときに、シートバックとデッキボードに段差が生じないようシートの可倒部の位置を最適化し、使いやすいラゲッジルームの実現に貢献したという。

4:2:4分割可倒式リアシート

 また、6:4分割アジャスタブルデッキボードでは載せる荷物の高さに応じて荷室床面の高さを2段階で調節でき、さらに左右を6:4で分割可能なデッキボードを開発。4:2:4分割可倒式リアシートと組み合わせることで多彩なアレンジが可能になっている。

6:4分割アジャスタブルデッキボード

 そのほかドアトリムやカーペット、ハイブリッドシステム用モーターコア、エアクリーナー、キャビンエアフィルター、オイルフィルターなどもトヨタ紡織製とのこと。