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BMW、新型「4シリーズ」発表会レポート 縦長グリルはBMWクーペの歴史を現代的に解釈

“駆けぬける歓び”を体現するピュアドライビングマシン

2020年10月16日 発表

新型「4シリーズ」のオンライン発表会

 ビー・エム・ダブリューは10月16日、新型「4シリーズ」のオンライン発表会を開催。同社代表取締役社長 クリスチャン・ヴィードマン氏らが登壇して、新型4シリーズ導入の狙いや特徴について説明した。

 今回、日本導入が発表されたのは、直列4気筒 2.0リッターターボエンジンを搭載する「420i」「420i M Sport」と、直列6気筒 3.0リッターターボエンジンを搭載してBMW Mが開発するMパフォーマンスモデル「M440i xDrive」の3モデル。価格は420iが577万円、420i M Sportが632万円、M440i xDriveが1025万円となっている。

 オンライン発表会に登壇したヴィードマン氏は「クーペは“夢のクルマ”であり、ブランドを形作る存在なのです。新型4シリーズは私たちがかつて夢のクルマに対して抱いていた特別な気持ちを蘇らせてくれます」と、新型4シリーズは、1930年代の「BMW 328クーペ」、1970年代の「BMW 3.0 CS」といった歴史的なBMWクーペに現代的な解釈を与えたモデルであると紹介した。

 また、新型4シリーズについては、3シリーズとは明確に違う個性、ドライビングパフォーマンスや先進的なデザインを求める顧客のために設定されたといい、BMWの真のピュアドライビングマシンとして、日本発売のタイミングでMパフォーマンスモデル「M440i xDrive」を用意したことも強調された。

BMWの歴代クーペはBMWの歴史の中で重要な役割を果たす

 新型4シリーズの特徴については、BMWデザイン責任者 ドマゴイ・ジュケッチ氏とビー・エム・ダブリュー株式会社ブランド・マネジメント・ディビジョン プロダクト・マネージャー 岩﨑格氏から説明があり、BMWの歴代クーペはBMWの歴史の中で重要な役割を果たし、ブランドイメージとデザインランゲージに大きな影響を与えるモデルであることが説明された。

新型4シリーズは歴史的な歴代クーペモデルに現代的な解釈を与えたことを説明した、BMWデザイン責任者 ドマゴイ・ジュケッチ氏
ビー・エム・ダブリュー株式会社ブランド・マネジメント・ディビジョン プロダクト・マネージャー 岩﨑格氏
BMW 2002
BMW 635

 日本導入に向けて、岩﨑氏は「縦型キドニーグリルのクーペといえば、日本ではマルニの愛称で親しまれた2002や世界一美しいクーペと言われた635などが思い浮かぶと思いますが、いずれのモデルもクーペとしての流麗なフォルムの美しさだけでなく、モータースポーツでの活躍などスポーティさも兼ね備えたモデルでした。新しい4シリーズはこの美しさとスポーティさを兼ね備えた、まさにBMWクーペの伝統に則ったモデルと言えます」と、縦型キドニーグリルを採用する新型4シリーズについて紹介。

 また、3シリーズとの違いについて、岩﨑氏は「4シリーズといえば3シリーズと兄弟となるモデルではありますが、よりスポーティでダイナミックな走りを実現させるために車体のディメンションがほんの少しばかり変更されています。ホイールベースは3シリーズと共通となりますが、全長は3シリーズ対比約50mm長くなり、全幅も3シリーズ対比約25mm拡大されました。これによりロー&ワイドの外観を一段と印象付けるだけでなく、ワイドトレッド化を実現、3シリーズ以上のスポーティでキレのある走りを実現しています」などと紹介した。

 岩﨑氏は「2.0リッターは先代比プラス50Nmの豊かなトルクでより扱いやすく、3.0リッターは387馬力/500Nmのビックパワーに、xDrive、Mスポーツディファレンシャルを組み合わせることで、強大なパワーを生かし切った胸のすく走りを楽しむことができます」と強調。

 そのほか、iPhoneによるロック解除/施錠、エンジン始動が可能になるBMWデジタルキー、日本初認可のハンズ・オフ機能などの運転支援システムを搭載するなど、装備の充実が強調された。

 発表会の終わりに登場したヴィードマン氏は「新型4シリーズは、明らかに私たちのDNAに深く根ざした、大胆でスポーティで先進的なデザインの驚くべきクルマです。ピュアドライビングマシンであると同時に最も安全なクルマの1つです。まさに“駆けぬける歓び”です」と発表会を締めくくった。