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日産、「リーフ」の電気を使った日本初のドライブインシアターで「フランス映画祭2020 横浜」のオープニングを飾る

フェスティバル・ミューズ 米倉涼子さんの宣言で映画祭が開幕

2020年12月10日 開催

横浜ワールドポーターズ特設会場に日産自動車「リーフ」を集めたドライブインシアターで、「フランス映画祭2020 横浜」のオープニング上映作品「ゴッドマザー」を公開

 神奈川県横浜市の日産グローバル本社ギャラリーで12月10日、「フランス映画祭2020 横浜」の開幕を記念するオープニングセレモニーが行なわれた。

 フランス映画祭は1993年にスタートしたイベントで、2018年から開催地を横浜に変更。今回で28回目の開催となっており、会期は12月10日~13日の4日間。日産自動車はこのイベントの特別協賛を務めている。

 セレモニーでは日産自動車 代表執行役社長兼CEO 内田誠氏、横浜市長 林文子氏、駐日フランス大使 フィリップ・セトン氏、フェスティバル・ミューズ 米倉涼子さんが登壇。また、フランス映画祭を主催するユニフランス 会長 セルジュ・トゥビアナ氏、ユニフランス 代表 ダニエラ・エルストナー氏の2人もオンライン会議システムのZoomを使って参加した。

フェスティバル・ミューズ 米倉涼子さん

 2020年のフェスティバル・ミューズを務める米倉さんが最初にあいさつを行ない、今年は世界中で多くの人が悲しい経験をしているが、映画などのエンタテインメントが自分たちにとって希望になっているとコメント。フランスから映画人が横浜に足を運ぶことは叶わなかったが、映画はやってきて、日仏の文化交流の火が絶えることなく映画祭を開催できることがうれしいと語った。

 また、司会から好きな映画のジャンルについて質問され、米倉さんは以前からシリアスなシリーズドラマが好きで見ていたが、最近はドキュメンタリー映画を見る機会も増えていると回答した。

日仏の文化交流ということから米倉さんは青い着物を着用して登壇。また、フランス映画祭の開会宣言も行なった
日産自動車株式会社 代表執行役社長兼CEO 内田誠氏

 日産の内田社長は「われわれは現在のコロナ禍でも、こういった映画祭が人を通じて元気になれる活動だと考えており、これに対して日産は大きくサポートしていきたいと思います。まずはこのフランス映画祭において、微力ながら地場企業として横浜の文化振興、日本とフランスの文化交流のお手伝いができることを大変うれしく思っております」とあいさつ。

 また、「今回のフランス映画祭では、おそらく日本で初めてとなる電気自動車によるドライブインシアターを行ないます。このコロナ禍の社会情勢において、クルマというパーソナルスペースでエンタテインメントを安心して楽しんでいただけると思います。また、排出ガスを出さない電気自動車ならでのクリーンで環境に優しい試みになります。リーフもおかげさまで10周年を迎えます。『Zero Carbon Yokohama』という政策を掲げているこの横浜で、こうした新しい試みを一緒にできることを大変うれしく思っております」と語り、2020年のフランス映画祭では文化交流に加え、今後に向けた環境対策も行なっていることをアピールした。

リーフの電気を使ったドライブインシアターを新しい試みとして行なうと語った内田社長。ステージ上にもリーフが展示されていた
「フランスで映画に関わっている皆さんが大変真摯なお気持ちを持っており、そして情熱的にどれほど映画を愛しているか、映画を通じて世界的な友情の絆が結ばれているのかといったことを、ユニフランスのトゥビアナ会長、エルストナー代表の画面を通じたお言葉から感じました」と語る横浜市長 林文子氏
駐日フランス大使 フィリップ・セトン氏は映画祭開催に向けた多くの人の尽力に感謝を述べたほか、フランス大使館ではこれからもフランス映画の普及を通じ、日本とフランスの文化交流に尽くしていきたいと語った
ユニフランスのセルジュ・トゥビアナ会長(画面内右)とダニエラ・エルストナー代表(画面内左)もフランスからセレモニーに参加
フランス映画祭2020のフランス代表である女優のイザベル・ユペールさんもメッセージ動画を寄せた
セレモニーの最後に登壇した4人によるフォトセッションが行なわれた。フランス映画祭2020 横浜の会期は12月10日~13日の4日間

オープニング上映作品「ゴッドマザー」をリーフの車内から鑑賞

一般オーナーの新旧リーフが集まり、リーフからの給電で実施された“リーフによるリーフのための”ドライブインシアター。EV(電気自動車)の電気でドライブインシアターを展開するのは日本の映画祭として初めての試み

 当日はセレモニーに続き、横浜ワールドポーターズ特設会場でオープニング上映作品「ゴッドマザー」を公開。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を防止するため、20台ほどの「リーフ」を使ったドライブインシアター形式で行なわれたほか、この上映に使う映写機やスクリーン下のステージを照らす照明、進行役の使用するマイクなどに、リーフのバッテリーに蓄えられた電気が利用された。EV(電気自動車)からの電力供給によってドライブインシアターを展開するのは、日本の映画祭として初めての試みになるという。

横浜ワールドポーターズの屋上駐車場に20台ほどの新旧リーフが並び、フランス映画祭2020 横浜のオープニング上映作品であるゴッドマザーを上映。映画の上映に先立って行なわれたオープニングでは、司会の「フランス映画祭を楽しみにしている人」などの質問に、ハザードランプを点灯させて答えるといったドライブインシアターならではのコミュニケーションも行なわれた
リーフ車内からの様子。スクリーンの後方にランドマークタワーやコスモクロック21、ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルなどが借景となっている
ドライブインシアターの電力はリーフから給電
ニチコン製の可搬型パワーコンディショナー「パワームーバー」が使用されていた
映写用のDLPシネマプロジェクターや照明器具、司会用のマイクなどにリーフから電力を供給
ユペールさんや米倉さんなどのメッセージビデオ、フランス映画祭2020 横浜における上映作品の紹介などに続き、ゴッドマザー本編が上映された