メルセデス・ベンツ、3列シートSUV「GLB」に最高出力306PSのハイパフォーマンスモデル「メルセデスAMG GLB 35 4MATIC」

メルセデスAMG GLB 35 4MATIC

　メルセデス・ベンツ日本は1月12日、7人乗り3列シートSUV「GLB」のハイパフォーマンスモデル「メルセデスAMG GLB 35 4MATIC（以下GLB 35）」を発表し、同日より予約注文の受付を開始した。価格は737万円で、納車は1月末ごろを予定している。

　GLBは、「Gクラス」からインスピレーションを受けたスクエアなエクステリアデザインと高い悪路走破性を持つ本格的なSUVでありながら、広い室内空間に7人乗車を標準とし、かつ日本の都市部でも取り回しのよいボディサイズを実現した「全てを備えた本格SUV」と位置付けるモデル。

　そのハイパフォーマンスモデルとなるGLB 35には、最高出力225kW（306PS）、最大出力400Nmを発生する直列4気筒 2.0リッターターボエンジン「M260」を搭載。トランスミッションは8速DCT（AMG スピードシフト DCT）を組み合わせ、駆動方式は4WDシステム「AMG 4MATIC」を採用する。

　エンジンは、低回転域での力強く自然なレスポンスと、中高回転域での伸びやかな加速感を両立させるため、ツインスクロールターボチャージャーや可変バルブリフトシステム「CAMTRONICカムトロニック」を採用。AMGエグゾーストシステムには自動制御のフラップを装備しており、選択したドライブモードに応じて、バランスの取れた音色からドライバーの感性を刺激するモータースポーツ譲りのエグゾーストサウンドまで切り替えを行なうことができるとしている。

　サスペンションは「AMG RIDE CONTROLサスペンション」を標準装備して、サスペンションを制御する3つのモードをドライバーが選択可能。快適志向からスポーツ性を強調したものまで、それぞれ異なるセッティングとなり、システムは走行状況や路面の状態に応じて各ホイールに対する減衰力を自動で調整。この調整は連続可変式となっており、減衰特性を広い範囲にわたって変化させ、その結果、走行快適性とアジリティを等しく高めることが可能になるという。

　ブレーキシステムも強化され、フロントには新型モノブロック対向4ピストンキャリパーと350mmディスク、リアには1ピストンフローティングキャリパーと330mmディスクを搭載。ディスクはドリルドベンチレーテッドタイプとなっており、熱の発散を高めることで過酷な使用条件のもとでもフェード現象を予防。なお、シルバーペイント仕上げブレーキキャリパーにはブラックのAMGロゴが入る。

　パフォーマンス志向の4WDシステム「AMG 4MATIC」の前後トルク配分は、状況に応じて連続可変制御。このトルク配分比は、前後100：0から50：50までの範囲で変化して、最大限のトラクションと走りの楽しさ同時に実現させるという。

　また、GLB 35には「コンフォート」「スポーツ」「スポーツプラス」「スリッパリー」「インディビジュアル」といった5つのドライブモードが用意されており、センターコンソールの「AMG DYNAMIC SELECT」で様々な状況に最適な制御を選択可能。各ドライブモードでは、エンジン、トランスミッション、サスペンション、エグゾースト、ステアリングの制御が変更可能なほか、各モードに自動選択される「ベーシック」「アドバンスト」の2つの「AMG DYNAMICS」のモードがあり、ESPの制御を変化させる。

　GLB 35では、前輪駆動アーキテクチャーモデルに高出力なエンジン、十分なトラクションを確保する四輪駆動システム、高い剛性とアジリティのためのシャシーの補強やサスペンションのセッティングなど高次元のドライビングパフォーマンスを実現しつつ、快適性も損なうことがないように開発。クルマの挙動と対話しながら、気持ちよくドライビングすることに焦点を当てたモデルとしている。

メルセデスAMG GLB 35 4MATIC