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デンソー、車内空気の洗浄状態を可視化する「ピュアミエ」

空気清浄機と空気清浄度モニターをセットで装着する新システム

2021年1月15日 発表

JPN TAXIのピュアミエ装着例。搭載位置は車両ごとに異なるという

 デンソーは車載用空気清浄機と空気清浄度モニターをセットにした新製品「Puremie(ピュアミエ)」を開発し、2021年2月よりデンソーソリューションを通じてタクシーやバスなどの事業者向けに発売する。

 ピュアミエは、高性能のフィルターを搭載した空気清浄機によって車内の微粒子を除去しつつ、浄化された空気の清浄度を空気清浄度モニターに表示することで、車内の空気質に対する安心感を高めることができる製品。

空気清浄機
空気清浄度モニター

 デンソーは、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、車内空間において「換気」の重要性があらためて注目されるとともに、健康面に配慮した空気質へのニーズが高まる中、日本交通の「新型コロナウイルス患者搬送用車両」や、東京ハイヤー・タクシー協会の新型コロナウイルス感染防止対策を強化した「ニューノーマルタクシー」への空気清浄機と空気清浄度モニターの提供を通じて、車内の安心な空気づくりに取り組んできたという。

 ピュアミエは、高性能フィルター搭載の空気清浄機により空間の浮遊ウイルスを99.99%以上除去することができ、乗用車ではエアコンで外気を導入した場合と比較して、空気清浄機1台とエアコンの外気導入を併せて使用した場合では、外気と同じ空気質になるまでにかかる時間を約20%短縮することに成功。

 さらにセンサーで車内の空気の清浄状態をモニタリングし、その結果を6段階で空気清浄度モニターに表示。空気清浄機はドライバーの手元で4段階の風量調整を可能とし、また空気清浄度モニターは2段階の輝度調整が可能とした。

 なお、推奨装着台数は、空気清浄機が乗用車は1個でバスは2個、空気清浄度モニターは乗用車・バスともに1個。また、搭載位置は車両ごとに異なり、順次搭載可能車両を増やす予定としている。

浮遊ウイルスに対する除去性能の試験効果

 日本電気工業会規格 JEM1467 附属書D「浮遊ウイルスに対する除去性能試験」を参考に1m 3 空間で実施した評価で99.99%以上の除去率を達成したという。

特定のウイルスおよび特定の使用環境による検証結果であり、すべてのウイルスおよびすべての使用環境における効果を保証するものではないという。試験空間 : 1 ㎥ 試験チャンバー (1 × 1 × 1 m)、試験ウイルス :バクテリオファージ (直径 0.02 ∼ 0.03 μm)、試験機関 : (一財)北里環境科学センター、試験報告番号:北生発 2020_0656 号、運転モード : Turbo (風量最大)