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デンソー、雪道で効果を発揮する後付け「ヘッドライトヒーター」

発熱の少ないLEDヘッドライトの照度を確保し走行中の安全に貢献

2020年11月18日 発表

2万5000円(税別)

ヘッドライトに貼り付けるタイプ。配線はエンジンルームへと引き込まれている

 デンソーは11月18日、降雪時の走行中にLEDヘッドライトに付着する雪を溶かし、照度を確保することで走行時の安全に貢献する、後付けの「ヘッドライトヒーター」を発表した。

 このヘッドライトヒーターは既販車両に後付けが可能となっていて、12月1日から全国のトヨタディーラーで販売。発表時点での取り付け可能車種は「プリウス」「ノア」「ヴォクシー」「エスクァイア」となる。価格は2万5000円(税別)。

製品システム概要

 多くのクルマに搭載されているLEDヘッドライトは、省電力で明るいという特徴がある一方で、従来のハロゲンヘッドライトに比べると赤外光の放出が少なく、ランプの表面が温まらないため、降雪時の走行中にヘッドライト表面に付着した雪が溶けず光が遮られてしまい、十分に視界が確保できないという問題があった。

装着比較イメージ(※降雪状況などにより異なる)

 今回開発したヘッドライトヒーターは、外気温が5℃以下になると自動で作動し、ヘッドライトのレンズに直接貼り付けたフィルムヒーター(光学粘着シート)が雪を溶かし、走行時の照度を確保することで安全に寄与する。

 また、フィルムヒーターの設計の工夫により、装着後の見た目への影響を軽減するとともに、照度確保に必要な融解面積を確保し、降雪時の長時間走行でも変わらない照度と視界を保つことを可能にしている。

 なお、ヘッドライトヒーターは洗車機にも対応し、車検も問題なし。ただし、1年ごとの交換を推奨している。

デンソー製「ヘッドランプヒーター」紹介動画(1分54秒)
製品仕様
電源電圧DC10V~16V
定格電流1.0A
定格消費電力12W
動作保証温度範囲-30℃~85℃
フィルムヒーター表面温度外気温+約50℃(装着時)※気温や風の有無など、環境により異なる
フィルムサイズ(幅×高さ)70mm×60mm(発熱部:66mm×56mm)
動作条件車両スイッチ(イグニッションON)
ヒーターON外気温5℃以下
ヒーターOFF外気温ヒーターON後20℃以上
メーカー希望小売価格25,000円(税別)