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デンソー、2021年3月期 第2四半期決算を発表 営業利益は黒字に戻るも先行き不透明として通期予想は据え置き

トヨタグループ向け売上は前年同期比プラス、その他向けも回復傾向

2020年10月29日 発表

デンソーはオンラインでも会見を同時開催した。登壇者は中央が取締役副社長の山中康司氏、左が経営役員の松井靖氏

 デンソーは10月29日、2021年3月期 第2四半期(2020年4月1日~2021年6月30日)の連結決算を発表した。第2四半期は新型コロナウイルスの影響から回復傾向にあり、四半期だけでは黒字を確保。ただし、第1四半期と第2四半期を合わせた上期では営業損失となった。年間では新型コロナウイルスの影響が再拡大する懸念があるとして、以前先行き不透明で業績予測は据え置いた。

 同日、名古屋証券取引所において決算説明会が開催され、取締役副社長の山中康司氏と経営役員の松井靖氏が説明を行なった。

 2021年3月期 第2四半期連結の売上収益は2兆747億円(前年同期比20.8%減)、営業利益はマイナス696億円、税引前利益はマイナス554億円、親会社の所有者に帰属する当期利益はマイナス711億円となった。

第2四半期決算のポイント
第2四半期の連結決算

 取締役副社長の山中氏は第2四半期について説明。第1四半期に新型コロナウイルス感染症の影響により車両販売が大幅減少したものの、第2四半期では回復傾向とし、第2四半期の3か月間では黒字であることが強調された。ただし、車両販売の回復が進む一方で、欧州で新型コロナウイルスの影響が再拡大の懸念があり先行きが不透明なため、通期での業績予想は第1四半期決算発表時のまま売上4兆5400億円、営業利益1000億円のまま据え置きとした。

 また、営業利益の増減要因の説明として「経費の抑制を進めており、前年比増となった労務費、償却費も、合理化効果でカバー。さらに、コロナ影響に対応した止血体質変革を加速し、当初計画を上まわる実績を上げることができた」と評価。「第1四半期、第2四半期ともにコロナ影響などを除くと営業利益は前年を上まわっている」と述べた。

売上・営業利益の推移
営業利益増減要因

 地域別では「日本、北米、欧州が車両販売の減少により営業利益が減少。アジアは中国が上期を通じて、前年比1割強の増加と好調だったため営業利益がプラス。第2四半期の3か月間は全体としては販売の回復が徐々に進んでいるのと、また、止血体質変革の施策が効果をあげていることから、品質費用が発生した日本を除き、各地域で黒字」と説明した。

所在地セグメント情報

 さらに社内の取り組みとして「今年、品質の立て直しや、時代や環境の変化に対応するための中期戦略に加え、変革プラン『リボーン21』の議論を開始した」とし、「カーボンニュートラルや交通事故ゼロを目指した取り組みや、仕事のデジタル化による業務プロセスの再構築や改革をスタートさせた。新たな価値を提供する質の高いデンソーに生まれ変わろうとしている」と述べた。

 販売先ごとの状況については松井氏が、第1四半期との比較を指摘。「第2四半期ではトヨタグループ向けは前年を超えている。それほかも4%くらいの減収になっていて、トヨタグループもそのほかもだいぶ回復している」と述べた。

得意先別売上収益