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デンソー、2019年3月期 第3四半期決算発表。純利益は前年同期比23.6%減の1920億円

2019年3月期の通期予想では純利益を2950億円に下方修正

2019年2月1日 発表

株式会社デンソー グローバル戦略部 部長の杉浦正則氏

 デンソーは2月1日、東京支社において2019年3月期 第3四半期(2018年4月1日~2018年12月31日)決算説明会を開催。デンソー グローバル戦略部 部長の杉浦正則氏が説明を行なった。

 発表によると第3四半期連結累計期間の業績は、欧州や中国で足下の市場減速影響を受けているものの、グローバルな車両生産の増加や拡販、2017年11月に子会社化したデンソーテンの影響などにより、売上収益は3兆9797億円(前年同期比2806億円増、7.6%増)と増収になった。

 営業利益は将来の成長領域への投資の加速や、前年度に発生した一過性の収益がなくなったことによる影響などにより2435億円(前年同期比711億円減、22.6%減)、税引前四半期利益は2762億円(前年同期比774億円減、21.9%減)、四半期利益は2087億円(前年同期比603億円減、22.4%減)となった。親会社の所有者に帰属する四半期利益についても1920億円(前年同期比593億円減、23.6%減)の減益となっている。

2019年3月期 第3四半期決算のポイント
2019年3月期 第3四半期 連結決算
2019年3月期 第3四半期 売上収益(得意先別)
2019年3月期 第3四半期 売上収益(製品別)
2019年3月期 第3四半期 営業利益増減要因(前年比)

 セグメント別の業績では、日本は予防安全製品の装着率拡大やデンソーテン子会社化の影響により、売上収益は2兆4120億円(前年同期比1803億円増、8.1%増)と増収。営業利益は将来の成長領域に向けた費用の増加などにより、978億円(前年同期比633億円減、39.3%減)と減益になった。

 また、北米地域は生産の増加や拡販等によって売上収益は9040億円(前年同期比638億円増、7.6%増)と増収。営業利益は先行開発費用の増加や生産能力増強のための投資等により、222億円(前年同期比90億円減、28.8%減)と減益。

 欧州地域の売上収益は4886億円(前年同期比117億円増、2.5%増)と増収で、営業利益は143億円(前年同期比3億円増、1.9%増)と増益になっている。

 アジア地域は、車両生産の増加により売上収益は1兆844億円(前年同期比1105億円増、11.3%増)と増収、営業利益は操業度差益などによって1022億円(前年同期比16億円増、1.6%増)と増益になった。

2019年3月期 第3四半期 所在地別セグメント情報(前年比)

 なお、2019年3月期の通期予想についても発表を行ない、当期純利益をこれまでの3050億円から2950億円(前年同期比8.0%減)に下方修正している。

2019年3月期 通期予想