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デンソーと愛三工業、パワートレーン領域の重複分野を統合して成長領域の競争力強化

トヨタ保有の愛三工業全株式をデンソーが取得して出資比率引き上げ

2019年5月20日 発表

 デンソーと愛三工業は5月20日、パワートレーン事業と将来の成長領域における競争力強化を目的に、デンソーから愛三工業にパワートレーン事業を一部譲渡し、愛三工業に対するデンソーの出資比率引き上げについて検討を開始することで基本合意したと発表。

 この合意によって、両社はパワートレーン領域における重複分野を統合し、パワートレーン領域における競争力向上を目指すと同時に、限られたリソーセスを新たな成長分野にシフト。さらに連携を強化することで、将来のモビリティ社会の実現に貢献する。

基本合意の内容

デンソーのパワートレーン事業における一部事業の愛三工業への譲渡を検討

 パワートレーン事業のフューエルポンプモジュールなど、一部製品の開発・生産・販売といったデンソーの事業を愛三工業に譲渡することについて検討を開始。生産の効率化や低コスト化を追求し、パワートレーン製品の継続的な開発と生産を行なう。

相互の連携強化のため、デンソーによる愛三工業への出資比率の引き上げを検討

 トヨタ自動車が保有する愛三工業の全株式をデンソーが取得することについて検討を開始。愛三工業への出資比率を引き上げることで、連携をいっそう強化して将来の成長領域における競争力向上を目指す。

 今回の合意に基づいてデンソーと愛三工業は具体的な検討を進め、2019年秋をめどに正式契約の締結を目指していく。この事業譲渡と出資比率の引き上げは、各国・地域の競争法当局の承認取得などを条件とする。