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デンソー、「トレーラブレーキ温度監視システム」を開発 温度を検知してドライバーへ警告

2021年4月下旬 発売

 デンソーと日通商事は、トレーラのブレーキの異常な温度上昇を検知してドライバーに警告する「トレーラブレーキ温度監視システム」を共同で開発。4月下旬より日通商事および日本トレクスが販売する。

 貨物を輸送するトレーラは、人々の日常生活において重要な役割を担う一方で、路上でトレーラ火災が発生した際には、人命の危険だけではなく、物流の停滞など社会インフラにも非常に大きな影響を与えるため、トレーラ火災への対応が課題となっている。

 そこでデンソーと日通商事は、トレーラ火災の原因の多くが、ブレーキの異常な温度上昇であることに着目して「トレーラブレーキ温度監視システム」開発。この製品は、各車輪のブレーキに温度センサーを設置し、3つの異常な温度変化「異常な高温」「急激な温度上昇」「他のブレーキとの温度差」を検知して、ドライバーに警告する製品で、ブレーキの温度推移を常時監視し、早い段階で異常を検知することで、火災などの危険なトラブル発生前にドライバーへ警告するもの。

 日常点検では気づくことが難しいブレーキの異常を温度推移から検知し、ドライバーの安全確保、物流の停滞回避など社会インフラの維持に貢献するとしている。

トレーラ前端に設置した警告インジケーターの光をミラー越しに警告する

製品仕様

動作温度範囲:-30℃~+45℃
定格作動電圧:DC24V
消費電力:監視中40mA/警告中60mA
外形寸法(幅×高さ×奥行)
制御ユニット:150×150×40mm(電線除く)
測温ユニット:110×120×55mm(取り付け部除く)
警告インジケーター:80×72×50mm(取り付け部除く)