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BMW、“M”を冠した初のバイク「BMW M 1000 RR」 価格は378万3000円から
最高出力212PS、最大トルク113Nmのハイスペックモデル
2021年1月26日 15:27
- 2021年2月1日 予約開始
- BMW M 1000 RR:378万3000円
- BMW M 1000 RR Mコンペティション・パッケージ:428万円
BMW Motorrad初のMモデル「BMW M 1000 RR」
ビー・エム・ダブリューは、BMW Motorradとして初となるMモデル「BMW M 1000 RR(エム・セン・アールアール)」の予約受付を2月1日に開始する。納車は2021年初夏を予定。価格はBMW M 1000 RRが378万3000円、「BMW M 1000 RR Mコンペティション・パッケージ」は428万円。
BMW M 1000 RRは、BMWのサブ・ブランドである“BMW M”の名を関した、BMW Motorrad初のMモデル。現行のBMW S 1000 RRをベースとし、カスタマースポーツからWSBKまでモータースポーツのあらゆる要件に対応できるモデルに仕上げたという。
「M」を冠することで、レーシングにおける成功を表わすとともに、ハイパフォーマンスであるBMWモデルの魅力を表現。徹底的な軽量化を実現したボディは、サーキットで最高のパフォーマンスを発揮できるように設計されたサスペンションとエアロダイナミクスを備え、スーパーバイクにおいてトップセグメントにも君臨するモデルとなる。
また、搭載される水冷式直列4気筒エンジンの最高回転数は15100rpmと、ベースとなるBMW S 1000 RRより500rpm上昇するほか、12g軽くなった新しいマーレ製の2リング鍛造ピストン、燃焼室の変更、13.5に上昇した圧縮比、長くなりつつ85g軽くなったパンクル製のチタン製コネクティングロッド、さらにスリムに6%軽くなったロッカーアーム、新しいダクト形状の完全機械加工したインテークポート、高回転域での吸排気効率の最適化を施したカムシャフトとインテークエリアが採用される。
さらにエキゾーストマニホールド、フロントサイレンサー、リアサイレンサー(チタン製)を備え、3657g軽くなった新しいエグゾーストシステムなど徹底的に軽量&最適化。
最高出力はベースモデルより4kW(5PS)アップして156kW(212PS)/14500rpm、最大トルクは113Nm/11000rpmを誇り、サーキットでのドライビングダイナミクスと特に関係のある6000rpm~15100rpmの回転域においてパワフルにすると同時に、ワインディングでのスポーティな走りのための魅力的なパワー源としての長所も兼ね備えたという。
ダウンフォースを生み出す「Mウイングレット」
フロントトリムにあるクリアコートカーボン製「Mウイングレット」と「ハイウインドウシールド」は、加速時のホイールと路面との接触を可能な限り高くするために、サーキットとBMWグループの風洞実験室で徹底的なテストを通じて開発。
Mウイングレットは、速度に応じて空力的なダウンフォースを生成し、タイヤの接地圧を増大させるだけでなく、ダウンフォースを増大させることでウィリーの傾斜も低く抑制。トラクションコントロールの制御が減ることで、多くの駆動力が加速に変換され、ラップタイムの短縮に貢献する。
また、Mウイングレットによるダウン・フォースは、カーブやブレーキング時にも効果があり、今までより遅めのブレーキングが可能になるとともに、コーナリング時の安定性も向上。さらに、ハイウインドウシールドが装備され、ヘルメットの空気流の空気力学およびMウイングレッドの空力的効果により、最高速度も維持できるという。
サーキット走行のためのシャシー&ブレーキ
サーキットでの走行を前提に、ジオメトリーを変更したシャシーデザインを採用。最適化されたホイール荷重配分。調整が容易な新設計のスイングアームピボットは、調整幅を拡大し、さらにリアアクスルも新設計。また、クイックリリースに対応したリアブレーキピストンの採用により、素早いリアホイール交換も可能にしている。
シャシーもエンジン同様BMW S 1000 RRをベースとし、メインフレームにアルミニウム製ブリッジフレームを採用。倒立フォークは最適化され、リアサスペンションユニットはブルーのインナーローターと組み合わされたフローティングディスクを組み込み、見直しが図られている。
BMW M 1000 RRは、BMW Mモデルと同様に、Mブレーキが装着された初のBMWのモーターサイクルで、スーパーバイク世界選手権でのBMW Motorradファクトリーマシンの経験をもとに開発され、最大限の耐フェード性と制御性を発揮する。
また、Mブレーキキャリパーは陽極酸化処理でブルーにコーティングされ、Mロゴが配され、Mカーボンホイールを装着したBMW M 1000 RRは、サーキットでも公道でも最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、さらなるハイテクコンポーネントが組み込まれている。
BMW M 1000 RRの主な特徴
・レーシングスポーツ向けにBMW S 1000 RRエンジンをベースとしたBMW M 1000 RRの4気筒エンジン。さらなる最高出力、中回転域で増大したトルク、500rpmアップした最高回転数。
・最高出力はBMW S 1000 RRよりも5PS(4kW)アップした212PS(156kW)/14500rpm、最大トルクは113Nm/11000rpm。
・12g軽くなった新しい2リング鍛造ピストン、変更を加えた燃焼室、13.5に上昇した圧縮比。
・新しいダクト形状の完全機械加工したインテークポートと、バルブタイミングとバルブリフト量を変化させるBMW ShiftCamテクノロジーを搭載。
・新しいバルブスプリングセットを備えたエグゾースト側のチタン製バルブ、スリムになり6%軽くなったロッカーアーム、最適化されたカムシャフトを採用。
・長くなり85g軽くなったパンクル社製のチタン製コネクティングロッドを備えた、超軽量でコンパクトなエンジンブロックによる、摩擦力と重量の軽減に成功。
・最高のローンチコントロールを目指した、自己強化型ではなく、クラッチの伸張力を高めたタイプのアンチホッピングクラッチを採用。
・インテークファンネルを短くして最適化したインテークシステムによる、高回転域での吸排気効率の最適化。
・エグゾーストマニホールド、フロントサイレンサー、リアサイレンサー(チタン製)を備え、3657g軽くなった新しいエグゾーストシステムを装備。
・空力的なダウンフォースにより、減速時、加速時、コーナリング時にそれぞれ適切に作用しながらも、最高速度にも影響を与えないMウイングレットとハイウインドウシールドを装備。
・「Rain」「Road」「Dynamic」「Race」「Race Pro 1~3」ライディング・モードと、最新世代のダイナミックトラクションコントロール(DTC)およびDTCウィリー機能(6軸センサーボックス付)を搭載。
・2種類の調整可能な特徴的なスロットルカーブによる、最適なレスポンス特性。エンジン・ブレーキは「Race Pro」モードで3種類のエンジンドラッグトルクが調整可能。
・クラッチ操作なしでギヤをシフトアップ/ダウンするシフト アシスタント プロ。サーキット向けにシフトパターンを簡単に変更可能。
・完璧なレーススタートのためのローンチコントロールと、ピットレーンでの速度を厳密に守るためのピットレーンリミッター機能を搭載。
・快適な坂道発進のためのヒルスタートコントロールプロを搭載。
・サーキットでの使用向けにジオメトリーを変更して調整したシャシーデザイン、最適化されたホイール荷重配分、調整が容易なスイングアームピボットは新設計として調整幅を拡大。さらにリアアクスルも新設計として、クイックリリースに対応したリアブレーキピストンの採用によってより素早いリアホイール交換が可能。
・最適化された倒立フォークと、新設計の「フルフローター プロ キネマティック」と呼ばれる調整機能付きリアサスペンションを採用。
・サーキットで最高の減速性能を発揮するBMW Motorrad初のMブレーキを装備。
・上品なハイテクコンポーネントにより、サーキットでも公道でも最高のパフォーマンスを発揮するMカーボンホイールを採用。
・視認性を高めた大型6.5インチTFTディスプレイを備えたメーターパネル、Mロゴ付きスタートアニメーション、M GPSデータロガーおよびM GPSラップトリガー向けのアクティベーションコードで使用可能なOBDインターフェースを搭載。
・軽量Mバッテリー、2.4AのUSB充電ソケット、パワフルなLEDインテリア ライト ユニット、クルーズコントロール、グリップヒーターを搭載。
・サーキットでの究極のパフォーマンスを表わすMデザインとダイナミックなスタイル。・M GPSラップトリガーとアクティベーション コード、テールハンプカバーを含むパッセンジャーパッケージを採用。
・Mコンペティション・パッケージ専用装備として「Mビレット・パッケージ」「Mカーボン・パッケージ」、220g軽くなった陽極酸化処理されたシルバーのスイングアーム、DLCコーティングMエンデュランスチェーンを装備。
・ETC 2.0を標準装備
なお、2月1日~4月30日の期間にBMW M 1000 RRを予約すると、MのロゴマークとデザインがあしらわれたBMW Motorrad純正「Mバイクフロアマット」がプレゼントされる先行予約キャンペーンも実施される。予約の申し込みは、BMW Motorrad Japan公式ウェブサイトの「予約専用フォーム(2月1日開設)」または正規ディーラーで可能となっている。