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ホンダ、「HondaJet」がロシアでの型式証明を取得 初号機の運用を開始
米国で新ハンガーの稼働が開始
2021年1月26日 15:07
- 2021年1月26日 発表
本田技研工業の航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)は、小型ビジネスジェット機「HondaJet」のロシアにおける型式証明を取得しロシアでの初号機の運用を開始するとともに、本社敷地内の新ハンガーの建設が完了し稼働を開始したと発表した。
今回、HACIはHondaJetがロシアにおける管轄官庁であるロシア民間航空局(Federal Air Transport Agency:FATA)の定める強度、性能、安全性、機能および信頼性などに関する厳格な基準を満たしていることを証明する型式証明を取得。ロシアでの型式証明取得は、米国、欧州、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、パナマ、インド、日本、カナダ、トルコ、中国、パキスタンに続いて13番目となる。また、1月からロシアで初号機の運用も開始された。
また、1月4日に新ハンガー(正式名称:Service Parts/Wing Assembly Hangar)の建設が完了し、稼働を開始。新ハンガーは、HondaJet Eliteの主翼の組み立てと各種スペアパーツなどの格納を目的として、米国 ノースカロライナ州 グリーンズボロ市のピードモント トライアド国際空港に隣接する本社敷地内に建設された。新ハンガーの延床面積は、約7720m 2 、投資額は2430万ドル(1USドル=約104円換算で約25億円)となる。2019年7月末に現地で鍬入れ式を行ない、2020年9月に建設が完了していた。
ホンダ エアクラフト カンパニー 社長 藤野道格氏は「ロシアの型式証明を取得し、HondaJetの運用が開始されたことを、とてもうれしく思います。クラストップの性能を誇るHondaJetは、ロシア国内の都市間移動やロシアと欧州各主要都市間の移動に適しており、この地域において、より効率的かつ安全な移動手段となるでしょう。今後HondaJetでビジネスジェット市場をさらに拡大していきたいと思います。また、新ハンガーの稼働開始により、主翼組み立てとサービスパーツの供給の効率をさらに高め、最高のオーナーシップをご提供し続けていきます」とコメントしている。