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JVCケンウッド、車載用途へ展開可能な画像信号処理IP「イプシロス」新開発
独自の画像信号処理SoC「ファルコンブリッド」を改良、他社へIP提供も想定
2021年1月27日 08:25
- 2021年1月26日 発表
JVCケンウッドは1月26日、ドライブレコーダーを含めた映像関連機器の“高画質化”へのニーズに対応するため、映像関連機器の高画質化を実現する画像信号処理IP「IPSILOS(イプシロス)」を新開発したと発表した。
同社が開発したIPSILOSは、これまで同社製品の高画質性能に寄与してきた独自の画像信号処理SoC「FALCONBRID(ファルコンブリッド)」をベースに、基本性能の強化・拡張と車載用途にも応用展開が可能となるよう改良を重ねた画像信号処理IPとなる。
IPSILOSは一般にはISP(Image Signal Processor)と呼ばれる回路ブロックで、主にセンサーモジュールからのRGB電気信号を受けY/Cビデオ信号に変換処理する信号処理の回路。IPSILOSの同社製品への搭載のほか、回路設計データとしてIP提供、あわせて制御ドライバーソフト環境をSDK(Software Development Kit)提供することで、他社へのライセンス供与や開発協業といった幅広い用途での展開を想定している。
例えば、半導体開発メーカーがIPSILOSを活用することで業界トップクラスの高画質映像を実現するSoCを容易に開発することが可能となるだけでなく、そのSoCを供給された商品開発メーカーはSDKを使って映像に関する各種パラメータを設定することにより、短期間で幅広い商品ラインアップの開発が可能になるという。
画像処理IP「IPSILOS」の仕様概要
対応配列方式:単板RGGB Bayer方式
最大処理解像度:4480x2520@59.94p(16:9)※水平最大4800画素まで
内部処理速度:内部合成制約400MHz
最大同時入力:FullHD@59.94p x 2ch FullHD@29.97p x 4ch
最大処理bit数:入力 24bit
出力フォーマット:YUV 4:2:2 12bit / 10bit / 8bit