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JVCケンウッド、テレマティクスサービス向け通信型ドラレコを開発 汎用OS採用で独自アプリを組み込み可能

IoT・AIベースの新たなテレマティクスサービス開発が短期間で可能に

2020年9月14日 発表

通信型ドライブレコーダーシステム構成

 JVCケンウッドは9月14日、汎用OSの採用で独自アプリケーションの組み込みを可能とした新たなテレマティクスサービス向け通信型ドライブレコーダーを開発したと発表した。

 同デバイスは、高機能ドライブレコーダーとしての利用に留まらず、IoT・AIデバイスとしての活用にもフォーカス。IoT・AIベースのテレマティクスサービス開発を短期間で可能とするデバイスとして開発された。

 同社は同デバイスをIoT・AIを活用したテレマティクスサービスをはじめ、さまざまな活用ができる新たな発想のデバイスとして、幅広い分野に向けて提案していくとしている。

通信型ドライブレコーダーの概要

 同社が開発した通信型ドライブレコーダーでは、汎用OSの採用で独自アプリケーションの組み込みを可能とし、運転支援機能やドライバーモニタリングなど検証済みのアプリケーションもオプションとして提供。

 別売のソフトウェアデベロップメントキットにより、フリートマネージメントシステムをはじめ、さまざまなシステムとのデータ連携も容易に実現。

 LTEのほか、Wi-Fi/Bluetooth通信に対応するとともに、USB端子も搭載し、スマートフォンなど他デバイスとの接続もサポートした。

今後の取り組み

 これまで同社は、オートモーティブ分野に留まらず、自動車保険やライドシェア、トラック運送業界など、さまざまな分野との連携により、通信型ドライブレコーダーを核とするテレマティクスソリューションの提供を推進してきた。今回開発したテレマティクスサービス向け通信型ドライブレコーダーは、顧客のニーズに応じてドライブレコーダー機能や外部システムとの連携を自由にカスタマイズでき、早期のサービスインを実現させるという。

 今後、同社は同デバイスを軸に他のIoT製品やエッジAI製品などとも組み合わせながら、幅広い分野に向けてドライバーに安全・安心を提供するテレマティクスソリューションを提案していくとしている。