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ドコモとケンウッド、通信機能付ドラレコで家族の運転を見守る新サービス「ドコモ ドライバーズサポート」
サービス対応ドライブレコーダー「DDR01」と合わせて11月18日提供開始
2020年11月13日 20:19
- 2020年11月18日 提供開始
NTTドコモとケンウッドは11月13日、共同開発した通信機能付きドライブレコーダー「ドコモ ドライブレコーダー DDR01」を用いて、運転シーンに関するドライバーとその家族の不安を解消するサービス「ドコモ ドライバーズサポート」を発表した。
ドコモ ドライバーズサポートは、NTTドコモが11月18日からドコモショップにて提供を開始する個人ドライバー向けの月額定額制サービス(今後、大手ECサイトやカー用品店など、取り扱い店舗は順次拡大予定)。ケンウッド製通信型ドライブレコーダーとスマートフォンアプリ、クラウドサーバーを連携することで、運転時に事故やトラブルが発生した際の映像や位置情報を記録するとともに、リアルタイムで家族に通知できるほか、駐車中の異常を検知して自動でアプリに通知できる。
また、急アクセル、急ハンドルなどの危険挙動を検知すると、ドライブレコーダー本体の画面表示と警告音で通知。さらに、アプリで危険挙動の履歴や走行中の位置情報を確認できるため、運転経験の少ないドライバーや高齢ドライバーなど、運転に不安がある家族の見守りとしても利用できる。
ドコモ ドライバーズサポートの利用には、利用可能データ量500MB/月のドライバーズサポートプラン(税別800円/月。2年間の定期契約は税別400円/月)と、ドコモ ドライバーズサポートサービス(税別300円/月)の契約が必要。
ドコモ ドライブレコーダー DDR01は、ドコモの4G(LTE)通信が可能なeSIMを内蔵。400万画素CMOSセンサーと、水平145度の広角レンズを搭載し、高画質のフルハイビジョン録画を可能とするほか、白飛びや黒つぶれを低減するHDR機能や、LED信号機の無灯記録防止機能も備える。
また、前走車に近づき過ぎたり走行車線をはみ出したりするとアラートで通知するADAS機能(安全運転支援機能)や、最大24時間の「駐車監視録画」機能も搭載している。
ドコモ ドライブレコーダー DDR01の価格はオープンプライスで、店頭予想価格は3万円台となる。
サービス提供開始を記念した2つのキャンペーン
モニター募集キャンペーン
11月13日~11月30日に「ドコモ ドライバーズサポート紹介サイト」で、サービスを体験できるモニターを200名募集。モニター利用期間は12月中旬~2021年3月31日。
dポイント還元キャンペーン
11月18日~12月31日に、ドコモ ドライブレコーダー DDR01と「DDR01 セカンドカメラ」を購入し、ドコモ ドライバーズサポートおよび、ドライバーズサポートプランを契約してキャンペーンページから申し込みをした先着2000名にdポイント(期間・用途限定)を1万ポイントプレゼント。
家族で見守れる安心・安全のサービス
同日に開催された記者会見では、NTTドコモ 5G・IoTビジネス部 モビリティビジネス推進室 第三ビジネス推進 担当部長 佐々木篤志氏が、サービスと機器についての説明を実施。
近年のモビリティ社会の環境は、危険運転が増加傾向にあること、それに伴う道路交通法の改正、高齢者の交通事故の増加といった大きな課題を抱えているといい、運転する、しないに関わらず多くの人が不安を抱えているのではないかと分析。このような状況下においてドライブレコーダーのさらなるニーズの高まりを受け、記録するだけのドライブレコーダーにドコモのLET通信を付加することで、運転中のドライバーだけでなくその家族の心配や不安を解消でき、より多くの人が安心できるようなサービスを提供できるのではないかと考えたという。
サービスのコンセプトは「運転シーンにおける困りごとを総合的にサポートし、安心で快適なモビリティ社会に貢献すること」。ドコモ ドライバーズサポートを契約することで、ドライブレコーダーのDDR01本体とドコモ ドライバーズサポートアプリをインストールしたスマートフォンが連携できるようになり、家族と繋がる安心、家族に伝える安心を提供するという。
具体的な機能として、衝撃を検知するか緊急通知ボタンを押下することで、記録映像などをクラウドに保存するととともに、事前に登録したスマートフォンへ通知。記録映像はスマートフォンだけでなくPCでも確認できる。
事故を起こしてしまった場合は、衝撃を検知した前後20秒間の映像をクラウドに保存するだけでなく、ドライバーのスマートフォン画面に登録した緊急連絡先が表示されるため、気が動転している場合でもスムーズな連絡が可能となる。さらに、事前登録したスマートフォンへも自動で通知されるため、速やかに状況を知らせることが可能で、通知を受けた側のスマートフォンでは、車両の現在地や状況を映像で確認したり、必要に応じて代理で110番通報したりもできる。
また、車上荒らしといった駐車中のトラブルを想定した機能として、駐車中に衝撃を検知すると前後10秒間の映像を自動で録画して、クラウドに保存されると同時に、登録したスマートフォンにも通知されるため、速やかに状況を把握することが可能。クラウドに保存した映像は後日、警察に提出することも簡単にできる。
さらに、運転中にあおり運転などの被害に遭った場合を想定した緊急通知機能もとして、緊急通知ボタンを押すことで最大60秒間の映像を録画してクラウドに保存するとともに、登録したスマートフォンに通知することで、代理で通報することができるようになっているという。
加えて、アプリからドライブレコーダーの現在地を確認できたり、急アクセルや急ブレーキ、急ハンドルを検知すると発生した日付と場所を記録してスマートフォンアプリから運転状況を確認できたりするほか、走行付近にある事故多発地点などの交通情報をドライブレコーダー本体を通じて警告する交通情報受信機能も備えている。
佐々木氏は「先日、私の妻も接触事故を起こしてしまった際に、慌てて私に連絡をしてきたことがありました。どこに連絡すればいいのかが分からないというので、電話で状況を確認して、私から保険会社に連絡をしたということがございました。このような場合においてドコモ ドライバーズサポートがあれば、必要な連絡先を表示して、事故の状況をすぐに家族に連絡するということができるため、非常に有効であると考えております」と実体験を交えてサービスのメリットを紹介した。
NTTドコモ 5G・IoTビジネス部 モビリティビジネス推進室 室長 深井秀一氏は、記者会見の冒頭であいさつを行ない、今回の発表について「われわれドコモとして込めている想いというものは1つでございます。ドライバーにいつも寄り添い、安心感を感じていただくこと、これが私どもの想いであり、追求し続け、このサービスを進化させ、そのためにドコモ以外のパートナーの皆さま、そしてお客さまにご支援いただき、共に育てていくという所存です。(新型コロナウイルスの影響を受けて)難産ではございましたけれども、今日発表してから育っていくというサービスにしたいと思います」とサービスに込めた想いを語った。
JVCケンウッド 取締役 専務執行役員 オートモーティブ分野責任者 DXビジネス事業部 IT部担当 野村昌雄氏は、サービスの発表を喜ぶとともに「ドコモ ドライバーズサポートは約1年半にわたりNTTドコモさまと共同開発を続けてまいりました。NTTドコモさまの幅広い通信ネットワークと、JVCケンウッドが長年培ってきた車載関係および、映像の技術という両社の強みを組み込んだサービスです。単に事故やあおり運転の映像を記録するドライブレコーダーでなく、クラウドやソフトウェアをうまく組み合わせ、テレマティクスソリューションとして提供することによって、将来的には事故やあおり運転を事前に防ぐような現実がくるのではないかと思っております。NTTドコモさまとともに本サービスを普及することによって、お客さまに繋がることの安心を提供し、自動車交通における安全・安心の社会をに加え、NTTドコモさまの掲げる“大切な人の安心・安全”と、弊社の企業ビジョンであります“感動と安心を世界の人々へ”、その現実を目指してまいりたいと思っております」と安心・安全な自動車社会への願いを述べた。