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トヨタが東富士に作る「コネクティッド・シティ」、ウーブンの豊田大輔氏が2月23日の鍬入れ式を発表

ウーブン・シティの開発を加速

2021年1月29日 開催

ウーブン・プラネット・ホールディングス シニア・バイス・プレジデント 豊田大輔氏。ウーブン・シティの鍬入れ式が2月23日(フジサンの日)であると発表した

 トヨタ自動車 豊田章男社長が2020年1月6日に米国ラスベガスの「CES 2020」で発表した、あらゆるモノやサービスがつながる実証都市「コネクティッド・シティ」プロジェクト。この街は「Woven City(ウーブン・シティ)」と名付けられ、トヨタ自動車東日本株式会社 東富士工場(静岡県裾野市)の跡地を利用。将来的に175エーカー(約70.8万m2)の範囲において街づくりを進めていき、2021年の着工が予告されていた。

 CES 2020での発表から約1年が過ぎた1月29日、このウーブン・シティに関する新たな発表が、ウーブン・プラネット・ホールディングスから行なわれた。ウーブン・プラネット・ホールディングスは2021年1月設立の会社で、自動運転技術の開発を行なうウーブン・コア、ウーブン・シティなどや自動地図生成プラットフォームの開発を行なうウーブン・アルファ、運用総額8億ドルのグローバル投資ファンドとして自動運転領域へ投資するウーブン・キャピタルから構成されている。もともとはTRI-AD(トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント株式会社)として2018年3月にトヨタ、デンソー、アイシンによって設立されたが、自動運転領域やウーブン・シティを通じて新たな価値を生み出し続けるためにホールディング制に移行した。

CES 2020に登壇し、Woven City(ウーブン・シティ)を発表する豊田章男 トヨタ自動車社長(写真左、2020年1月6日撮影)

ウーブン・プラネット・ホールディングス ジェームス・カフナー CEO

ウーブン・プラネット・ホールディングス ジェームス・カフナー CEO

 イベントに登壇したウーブン・プラネット・ホールディングス ジェームス・カフナー CEOは、「Mobility to Love, Safety to Live」という同社のビジョンを紹介。ウーブン・コア、ウーブン・アルファ、ウーブン・キャピタルを担当するコアメンバーに話をつないだ。

 自動運転技術開発などを担当する鯉渕健 CTOは、現在ウーブン・コアで進めている自動運転車などを紹介。虫上広志 COOは「アリーン」と呼ばれるソフトウェアプラットフォームなどを紹介、アリーンについてはウーブン・アルファのサミラ・エマソン氏より詳細な解説も行なわれた。

鯉渕健氏
虫上広志志
サミラ・エマソン氏
ウーブン・キャピタルの西城洋志氏
ウーブン・キャピタルのジョージ・ケラマン氏

 ジェームス・カフナー CEOはこのように開発した技術をウーブン・シティに投入。ソフトウェアのトヨタ生産方式(Toyota Production System)を実現しつつプロジェクトを進めていくという。

 また、ウーブン・シティの鍬入れ式については、ウーブン・プラネット・ホールディングス シニア・バイス・プレジデントの豊田大輔氏が2月23日(フジサンの日)であると発表した。

Woven City(ウーブン・シティ)の完成予想図